2回目のブログ担当をさせていただきます。たにやんと呼ばれる者です。
僕は、様々な理由がありまして、那智の被災地域の目と鼻の先に住んでいますが、那智でのボランティア活動はせず、新宮市熊野川町での作業や田辺市本宮町の復興イベントの手伝いなどをしていました。
那智でのボランティアベースに出入りさせていただくようになって、2ヵ月半、とうとう本当の地元の近所の現場で作業することとなりました。少年の頃の思い出の場所のすぐ近くです。
その現場は川関地区の公民館。僕の自宅から歩いて5分のところにあります。
年に一度、ここに獣医さんが来て狂犬病のワクチンを打ちにきます。うちのワンコも毎年ここでお世話になります。
などと考えながら作業をはじめました。
作業内容は床下・建物のまわりの泥出しです。
地元の方々と一緒に作業をしました。泥をてみに入れては、てみリレーを繰り返し、えらく忙しかったですが、作業がはかどったと思います。
休憩時間に少年の頃よく行った、親友のおばあちゃんが営んでいた駄菓子屋さん跡に行きました。現場の公民館から30mほどのところです。そこで親友とお菓子を買いその近くの公園で遊びました。
公園も見てきました。遊具は当時より減っていました。災害で減ったのか、時の流れでそうなったのかはわかりません。
少し寒い時期にそこの鉄棒にジャケットをかけたまま遊んでいて、テンションの上がった僕はジャケットを忘れて帰宅しました。ジャケットのことを思い出すのに数日かかりました。母に怒られると思っていた僕はなにも言わずにいましたが、母はとうとう怒ったりしませんでした。
その鉄棒は、まだありました。
少々、ノスタルジックな時間をすごせました。
地元の皆さんとの協同の作業で午前中で泥出しはできました。次回、高圧洗浄器等を使っての作業を継続します。
午後からは、一軒のお宅のゴミだし。
もう一軒は水に浸かったピアノを運ぶ作業。ピアノ・・・重いです。さすがピアノの運送専門の業者さんがいるなと思いました。ピアノ現場には応援要請をし、当初の2倍の人数でトラックに乗せました。
そして先週一斉ボランティアが行われた、現場の1つである小川の少し上流での泥出し。
完了した現場、継続の現場両方ありますが、今日1日分の復興は進んだと思います。
ボランティアベースのメンバーの一人が以前、作業をさせていただいた畑に行くと、そこのご主人が一人きりで土を出す作業をしているのを見かけ、「手伝わせてください」と声をかけ、作業を手伝ったそうです。
困っている人を手伝える積極的な人がいるものだと、感心させていただきました。そんな人が集まり、増えていく熊野地方・日本であればと思います。
そして、愛知県から来られた男女のお二人。これまた愛知県から来られたOさん率いる4人のメンバーの皆さんに助けられ、那智の様々な場所で作業が進みました。遠方から来ていただき、大変にありがとうございました。
本日も、にぎわいひろばで「和マルシェ」の出店がありました。今後の「和マルシェ」にも注目です!