お待たせしました。これでラスト。個人的感想多めの偏ったレポートでごめんなさい。
【男子-240】
-230アジア王者の谷井選手(横須賀)が-240にエントリー。
「クラス転向か?」とも思われたが、今回エントリーの身体指数は233。となると、世界大会に向けての外国人対策として、パワーのある相手との対戦経験を求めたのかも?! だけれども関東予選のこのクラスも強豪ぞろい。「大丈夫かな? 変な事故(怪我)にでもならなければいいけど、、、」と筆者(渡邉)も心配したのですが、、、。
結果から言えば、さすがは谷井選手。そんな凡人の杞憂はまったく不要でした。 決勝は-240全日本王者の神代選手(吉祥寺)でしたが、小外刈り、大内刈り、首投げ等、柔道組みからの投げで次々とテイクダウンを奪い、判定完勝。
-230クラスは世界大会でもタイトル期待のNo.1クラスになりそう。
ベスト4には服部選手と寺口選手(ともに横浜北)が。
寺口選手は、パンチも蹴りもフルスイング。ロシア人相手にも真っ向勝負ができそうなくらい、日本人離れした(?)フィジカルを前面に押し出して闘うタイプ。その一方で、準決勝の神代戦では「ブンブンスタイルでは分が悪いか?!」と考えたのか(?)、真半身に構えて遠間から飛び込んで打つ伝統派空手スタイルの引き出しも見せたりと、なかなかユニークな選手。思えば「世界大会でロシア人を相手に真っ向勝負で打ち合い打ち勝った日本人」と言えば、第一回の稲垣選手(総本部)と第二回の青木選手(浦和)くらいですかね? 国内予選を突破してもらい、3人目となるかもしれない寺口選手の世界大会での活躍を見てみたいな〜、と言うのは個人的願望(?!)
【男子-250】
本命と思われた渡邉選手(早稲田)が初優勝。圧倒的な極め力で、1~3回戦(=準決勝)は全て寝技で一本勝ちという強さを見せました(ちなみに決勝はパンチで「効果1」)。
反対ブロックから決勝に上がってきたのは望月選手(総本部)。180cmという長身に、伝統派空手と日拳の経験を活かした前蹴りと直突きとを主体とした個性あふれるスタイルは魅力的だけれど、もうちょっと他の引き出しも欲しいところかな?!
他のトピックスとしては、元世界大会日本代表の平田選手(綾瀬)が51歳でカムバック。 対戦相手が「組力があって、掴みの打撃が上手い」という同系統の飯田選手(大宮西)だったので、若さと勢いに勝る飯田選手が全局面で少しずつ上回る形になり、敗戦に。全く別のタイプの方が平田選手の良さが見えたかも?! と少し残念。
【男子-260】
このクラスは押木選手(新潟)が順当勝ち。2位には、最近、交流試合でも好成績を残している麦谷選手が入りました。
【男子260+】
こちらも大本命=岩﨑選手(総本部)が順当勝ち。
その岩﨑選手相手に、負けはしたものの喰いついた松岡選手(新宿)はまだキャリア1年未満の19歳。 対抗馬とみなされた五十嵐選手(高尾)を下す大金星。
その五十嵐選手は、松岡選手には不覚を取ったものの、ベテランのキーナン選手(成田)を下して存在感をアピール。
出場者は少なかったけれど、顔ぶれは個性派揃いで面白い内容が多かったクラスでした。
最後にシニアと予選の入賞者の写真を貼って、今回のレポートは終了。
それでは皆様、改めてお疲れ様でした。次回はまた北斗旗でお会いしましょう!
押忍!