今日は池袋スポーツセンターにて支部長審査会。私(渡邉)も六段の昇段を賭けての受験です。
なかなか緊張しますね。
まずは基本稽古(パンチ蹴り)、移動稽古(パンチのみ)の個々の技について説明、号令掛けと実演。指導者としての能力もチェックされます。それから本来の審査でしたら、同様に移動稽古の蹴り、投げ、寝技と続いていくのですが、今回は時間の関係もあり省略。
その後、まず「定法」の審査。「定法」というのは、「相手の攻撃に対して、こう来たらこう返す」式の決められたパターンを行う、つまりは対人(=二人)形で、今回の審査より初めて導入されたもの。規定メニューが決まっているだけに、ある意味、指定の攻撃に自由に反撃をして良い約束組手よりも難しいです。
私の今回の例で言うと、出された課題の一つに「首相撲から膝蹴りをしてくる相手に対し、足払いで倒す」というのがありましたが、私は身体が小さく非力なもので、相手の身体をリフトするのが上手くできずに、支え釣り込みで投げる形になってしまった、、、という事がありました。

投げ自体は上手く決まったものの、塾長からは「それはお前のオリジナルであって定法の規定メニューとは違う」と言われて×印に。

厳しいようですけれど、大道塾の選手or修行者一個人としてなら「俺は足払いが苦手でできないけれど、支え釣り込みができるから、それでOK」で全然かまわないわけですが、指導者としてなら指導の際にはその両者を明確に区別して、それぞれの技の長所短所を踏まえつつ、「どのような場合にどう使えばいいか?」を説明し、「正しく」実演して見せられなければ優秀な指導者とは言えないわけですから、×印にも納得です。
まぁ、でも他の課題はぶっつけ本番の割にはそつなくこなせたかな、と。




そして最後はメインイベント(?)の「連続組手審査」。
フルコンカラテの世界では「○人組手」というのは割と一般的な審査内容かもしれませんが、流派によってその厳しさのレベルは様々です。私がかつて大道塾入門以前に所属していた某流派では、「○人組手」というのは名ばかりで、その実態としては「○回ライトスパー」のレベルだったので、ずいぶんと憧れや幻想が消えて(ある意味)がっかりさせられたものです。
しかし大道塾の連続組手は完全ガチ! 「昭和の香り」がまだまだプンプン残っていますよ(笑)。で、私はその対戦相手を。




1回目は、高橋腕師範代の3人目の相手として「格闘ルール」(=打撃+投げ)で。高橋師範代は言わずと知れた元名王者。北斗旗全日本の軽量級を二度制し、無差別での入賞経験も複数回。世界大会でも3位入賞とレジェンドクラス。41歳の現在でもさすがの強さで、私は高速のパンチ連打で唇を切られ、膝蹴りを肋骨にまともに喰らい、、、とひどい目に遭いました。
まぁ、もちろんこちらも三日月蹴りと膝蹴りをボディに突き刺し返してやりましたけどね。
判定は引分け。



2回目は、コロラドから来た James 指導員とやはり「格闘ルール」で。まだ25歳のピチピチの若人(笑)でしたが、私は4人目の相手だったので、いい加減彼もかなり疲れている状態。もう少し元気なうちに相手をしたかったかな? というのは後出しじゃんけん的な感想。
パンチをかなり入れましたが、彼も踏ん張って、判定は引分け。私の仕事は以上。二戦二分けで終了でした。

で、審査結果は無事合格。おかげさまで六段取得となりました。
シャーッ!!


終わってみて思うのは、やはり「空道って素晴らしいな」という事。私は今55歳ですが、この年齢になってもちゃんと稽古を積み重ねさえすれば、いくつになっても強くなれる。自分以上の実績を持つ一回り以上年下の元チャンピオンとでも、あるいは自分の息子のような現役バリバリの若者とでも「ガチ」でやり合える。それが「机上の空論」でもなく、「ただの宣伝文句」でもなく、リアルな世界でちゃ~んと実現できている。これって「武道の理想形」ですよね?!



才能があって努力する人は最高レベルに
、そうでない人でもそれなりに
、自分の可能性の限界まで強くなれる。それが空道です。



空道サイコー!!


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