・2002年 時価総額 ソニー、サムスンに抜かれる。

 ソニーの拡散とサムスンの集中

・事業ポートフォリオはかなり異なる( ソニー: AV機器  サムスン: 電子部品、携帯電話)

 ソニー:B2C  サムスン:B2B

・創業者世代から専門経営者への移行が問題

 (ソニー: カリスマ性が低い、しかもカンパニー制で独立社長がいる)

・ソニー: 過去の栄光が足手まとい

・サムスン: 意思決定までのスピード感。意思決定後のスピード感。

・日用品は価格以外で競争できない。

・盛田: 温新知新(市場は存在しない。ただ、創造されるだけだ)

・ソニー:3つの創造力 (製品開発、商品企画、マーケティング)

・ソニーの製品群は、部品より最終製品を中心、かつその範囲が非常に広い

・ソニーのシャドー・マスクは(他社と違っていたので)独自生産

・ソニー:NIH すでにあるものは開発しない

・サムスン:デジタル刺身屋

・デジタル技術→業界標準規格が存在→すべての技術が1つのチップセットに集約→同じ部品を使用する限り、完成品に品質の差はなし。→サムスンもピンチ→ブランドの重要性

・デジタル化時代:製品の発売が遅れた企業は、価格の低下のために製品開発費さえ回収できない。

・スマイルカーブ

・ソニーがFPDに移行しなかったのは、レガシーの問題ではなく、意図的な戦略(有機EL待ち)

・ソフトウェア技術者が製品開発の初めから参加でいないのは、終身雇用の影響もあり。

・ソニーのブランド力→新製品を作り続けた結果

・ブランド価値2004年にサムスンが抜く。(携帯端末効果?)→マーケティング資源を戦略駅に分配

・メーカーから販売チャネルへパワーバランスがシフト

・グローバルに考え、現地に合わせて行動せよ(ソニー)

・ソニー:カンパニー制で中長期戦略軽視。儲かっていればCEOは口を挟めない。カンパニー間協力体制薄れる。

・Apple:シナジー効果を創出するために、その事業を所有する必要はない。

・サムスン:CEO直結の秘書室

・サムスン:為せばなる、という信念(Can Do スピリット)

・サムスン:「方法は3つしかない。第一に、人が作れる商品を誰が一番安く製造できるか?第二に、同じ価格だとすれば、誰がいちばん優れた商品を作れるか? 第3に品質も同じであれば、誰が一番早く作れるか」

・サムスン:SAPシステムによる、リアルタイムな経営集中管理。

・サムスンエリートグループ:アメリカで学んで帰国してきた博士学位を持ったトップエンジニア


■グロービスは「創造と変革の志士」を育成するために存在
 ・能力開発
 ・志

■ビジネススクールで学ぶ3つの能力
 ①定石 (経営の知識・フレームワーク)
 ②本質を見極める方法 (多面的に見る)
 ③効果的に伝える力

■リーダーに必要な資質
 ①知識・フレームワーク
  グロービスのプログラムで学べる
 ②考える力
  (1)現状認識
  (2)選択肢の列挙と分析
  (3)意志決定
  (4)行動計画の策定
  (5)実行
 ③人間関係能力「人を巻き込み、引っ張る力」
  (1)人間力(人間的魅力・人徳、情熱・信念)
  (2)伝える力(コミュニケーション能力、説得力、交渉力)
    わかりやすさ、面白さ、
  (3)やる気にさせる力(モチベーション能力)
    自分がビジョンを描き切る⇒「一緒に行こうよ」

■意志決定を支える3つのメカニズム
 ①思考
 ②感情
  「面白そうだ、ワクワクする、楽しい」
  「やりたくないことは、やらなくていい」
 ③直感

■志
 ・リーダーとしての自覚の喚起
 ・「自分は何のために生きているのか。なぜこの世に存在するのか」
 ・どうやったら自らの使命が見つかるのか
  ⇒好きなことと、自分に向いていることに焦点をあてる。
   「ワクワクすることは何か?」
   邪魔するもの⇒頭脳の働き、欲望
 ・「人間的魅力のある人」の定義は、
  「自分の感情というものをまっすぐにそのまま気持ちよく表現できる人」
 ・壮大で感動的なものでなければビジョンとは言えない。
  「できたらいいな」でなく「必ずやるのだ」
 ・志や信念に至るための思考の蓄積を行うためには、多くの人とディスカッションをすることが有効。
 ・行動が伴わない知恵など価値がない(知行合一)。
  行動を伴って検証され、知恵にフィードバックされるという拡大再生産のサイクル
 ・入試の合否のポイント
  - 人間性
    正直で謙虚な姿勢を持ち、
    明るく前向きにものごとに対処し、
多くの人間とともに行動できる人
  - 基礎的思考能力
  - 向上心
    学ぶ意欲が強いかどうか?
  - 「創造と変革の志士」度
    将来に向けての熱意
    やる気というエネルギーレベル
    過去において創造と変革を志向したかどうか
  - 集団出世主義

■人的ネットワーク 「創造と変革」を生みだす場を作る
 ・創業とは、ゼロベースより人間関係(ステークホルダーとの関係)を作り上げていくプロセスである。
 ・会社の枠組みに個人を合わせるのではなく、個人のやりたいことに会社を柔軟に対応させる。
 ・経営理念を作る際には、トップの独断で作ってはいけない。
 ・グロービスは、良縁のネットワークが作れる場(ハブ)

■創造と変革
 ・「創造」とは、ユニークな発想で、ゼロベースから革新的なものを作りあげるプロセス新しいビジネスモデル、商品、マーケットの創造、
  e.g.流通チャネルをネット上に創造することや、新しい組織モデルの経営プロセスを創造することなど
 ・「変革」は、既存のものを変化させ、改善させるプロセス
 ・自分なりに何が正しいかを自らの頭脳で考え続ける(インテレクチュアル・チャレンジ)
 ・官庁に保護されてきた業界は競争に不慣れであるから、新規参入業者にチャンスが生まれる。
 ・創造と変革のアイデアを得るヒント
  -技術革新のトレンド
  -社会・人口動態的変化
  -消費構造のトレンド
  -規制緩和の方向性
  -経営スタイルの変化
 ・日本という社会は、敗者に対して厳しいのではなくて、プロセスにおいて不正なことをした人に対して厳しい社会
   - 言行一致を守ろう
   - 一人ひとりの人間を大切にしよう
   - 法令順守、道義に反することはしない
 ・グロービス卒業生から、未来のソニーやホンダを
■「創造と変革」を担う人に求められるマインド
   IQ:知能指数
   EQ:感情指数
   AQ:逆境指数
 ・試練を楽しむ姿勢
 ・プレゼンの機会があったら、積極的に手を挙げて行う。
 ・会社で何らかのポジションを募集していれば、積極的に応募して、学びの機会を仕事の場で得るように努力する。

・志士の五カン(創造と変革の志士として、社会にダイナミズムを注入するために持つべきもの)
 ①世界観 
 ②歴史観
 ③人生観 : いかにしてよく生きるか?
 ④倫理観 : お金儲けを目的化してはいけない。
 ⑤使命感 :

・「学歴だけほしい人、自分のキャリア・パスだけを求める人は、いらない。そのような方は他校に行ってほしい。僕たちが示したビジョンに共鳴し、創造と変革を行いたいと強く願う人だけに、グロービスにてほしい」
・「徳の高い人が、リーダーとして国民を率いるべきだ」

■コスト意識が希薄
 自動車なら150万円で売りたい車なら、100万円で原価を抑えることから検討が始める。

■開発~製造技術まで一貫して面倒をみる重要性

■無能な管理者増加

■なるべく装置の個性をなくしていく。