なぜ、母親が心を病んでいるのか
具体的には分からないが?
そういう人格になっていったのか?
母親の人生の「風景」を自分は理解している。
今項は母親について書こうと思う。
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まず、祖父様が大戦で散った現実は大きい。
何と言っても、幼児で永別なので顔も声も知らないはず。
その上にお嬢様育ち。厳格な存在が無かったのだろう。
おそらく決定的には「父性の欠落」があると思う。
この点、私も同じだ。9つで父を失っている。
父親に厳しくされた経験がない。
だが、お坊っちゃまというほど格別に裕福でもない。
それに私は男性だし自我の形成も比較的早かった方だ。
聡明な兄の薫陶も大きかった。
その兄を母親はいつも当てにしていたようだが
結婚して家を出た。祖母の存在は支えであったが
自宅介護の末に家で看て黄泉へと送った。
当たり前な宿命であるが、段々と支えの存在が
亡くなって行って、最後に残ったのが私という構図。
初老期で私と2人暮らしになった。
私はそれまで自分だけの人生を考えていたが、
「家」のことを考えた結果、自分の素養と
PCが発達してきた時期だったので
建築系のCADの資格を取ってそれを足掛かりに、
祖母の遺産で夜学を出て二級建築士を取り
設計事務所に入った。
最終的には当時から付き合っていた嫁とも住める
「家」を物質的にも精神的にも繋いでいければという想いと、
幼い頃からの自分でも認める「空間認識力」「俯瞰力」を
同時に活かせたら良いと考えていたが
何分、建築設計の業界は朝早くて午前様は当たり前。
当然、忙しかった。
独りぼっちになった母親の鬱は完全に見逃した…
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そんな仕事の傍ら精神疾患の看病をしていたら
私自身まで壊れてしまった…
自分も精神科に行くことになった。
睡眠薬と抗うつ薬の副作用からくる口の苦みで
寝た後の「記憶に無い食事」「アイスのドカ食い」
脱抑制で制御出来ず1ヶ月で25kg以上も太った…
ハッとしてジム通いをして半年で戻せたが…
なので、今の母親の口内環境はよく理解しているが
老人なので唾液の分泌も落ちているだろうし
改善の方法は無い。余計に辛いのであろう。
常に口が痛い、食べたくないとこぼしている。
我々の結婚は好材料で上手く行ってはいたが
躁鬱の母親は年末まで元気で交際も派手であった分
その反動で年末年始以来、倒れるように寝ている。
もう1ヶ月半になる。。。
意識不明になるほどの脳梗塞から帰還して
やっと老後を楽しめる状況まで持ってこれたのに、
いきなり急転直下、また震災当時のように
寝たきりで動かなくなってしまった…
「続」