えっちゃんの避難小屋 -38ページ目

尾瀬散策 「白いお花のお話し」

 

湿原に広がる水芭蕉

雪解けの時期に群生して開花する姿は
見る人を夢心地にさせてくれました

楽しすぎた尾瀬レポの前に
少しだけ水芭蕉のお話を




「白いお花のお話し」

尾瀬の厳しい冬を乗り越え芽生え
純白の帆を優雅に競う私たちは、サトイモ科 の多年草
そう、冬の終わりを告げる水芭蕉です

02
 
本当の花は中心部のツクシみたいな形をした部分

棒状の部分をじっくり見るとわかるよ

01

純白の衣をみんなは、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼び

ツクシに小さな花が多数集まった部分を花序(かじょ)って呼ぶよ

苞(ほう)が開いてからの数日間は、雌しべ(女性)

しばらく経つと雄しべ(男性)が伸びる

私たちは、とても複雑な(性転換)成長をします

咲き始めは葉っぱが少くないけど

私たち家族にとって尾瀬の湿原は、格好の生育地

豊かな水と栄養の流れが存在する場所
 

春になると黄金色のリュウキンカの共演を
みんなが微笑んでくれる

03

私たちには、毒がありみなさんの食用には向きませんが

熊さんは私たちの花や葉を食べるときがあります

熊鐘

冬眠後など、体内の老廃物等を排出するため

嘔吐剤・下剤として食べるためと言われています

私たちは、蜜を分泌しないけど

代わりに芳香(ほうか)で虫たちを呼び寄せ
花から花へ実を結ぶのを手伝ってもらいます

小さな小さな花たちから

子供たち(種)ができるのは6月から7月頃

葉の影に残った花序

頭を垂れ茎が折れ水の流れに乗って
巣立ってゆくのです

良い場所に定着できたら
3年程度で開花するまでに成長できる私たち

寿命は数十年、長い子(株)は40年とも

苞も花も大きくなり、だんだんと姿は濃くなり

1ヶ月も過ぎると「お化け」なんて言われるけど

葉を牛の舌に見立て牛の下(ベコノシタ)とも呼ばれているよ


05

再び、雪が降り出すと 私たちは、そっと姿を隠します

それでも、長い長い根はしっかりと生きていて


清々しく 凛と
いのちの営みを続けるのです

美しい思い出をお届けできるその日まで   by 水芭蕉




今回もコメントを控えてしまいましたが
次の尾瀬レポでは、じゃんじゃんコメントをお待ちしています
お時間のあるかたは、そちらも是非
立ち寄ってみてくださいね    なべちゃん & えっちゃん