なぜ、こんなに焦っているのか。
なぜ、こんなにも怖いのか。
―これは、逃げ続けた男と、森に住むコアラの物語。
※この物語の舞台は「コアラの森」。
森の動物たちのやりとりから、無意識の「当たり前」に気づくヒントが見えてくるかもしれません。
追われている。
逃げなければ。
男は照りつける太陽の下、走り続ける。
自分についてくる足音。そして人影。
なぜ自分は追われているのか、 わからないまま、ひたすら逃げ続ける。
そして、突然、男は地面に倒れた。
休憩も取らずに逃げ続けて、とうとう体力の限界が来たのだ。
近くの木の上から、コアラがその様子を見ていた。
コアラは、森の奥にいるゴリラを呼んだ。
🐨「ゴリラさーん!」
🦍「なに?」
🐨「あそこ見て、だれか寝てる。」
🦍「あ、ほんとだ、見てくるね。」
ゴリラは倒れている男に近づく。
🦍「もしもーし」
体をゆすっても返事がない。
男は顔が真っ赤。 熱がありそうだ。
ゴリラは森の中に男を運んだ。
川の水をかけて体を冷やし、水を飲ませる。
しばらくして、男が目を覚ました。
🐨「おはよう。よく寝た?」
👨「え??あ、うん…あ!!追われてるんだ、逃げないと!!」
慌てた様子で男が立ち上がる。
コアラはきょろきょろと見まわす。
🐨「誰もいないよ」
男が後ろを振り返ると、そこにはただ森が広がっているだけだった。
木々の下には影ができ、葉が揺れると木洩れ日がきらめく。
🐨「日陰でゆっくり休んでね。コアラは昼寝の時間だから、寝るね」
走るのをやめて、木の陰に座った男。
静けさの中で、安心して眠りについた。
久しぶりにぐっすりと眠れた。
翌朝、男は森を出て、また歩き始めることにした。
🐨「ゴリラさんに大きい葉っぱをもらってきたら?」
男は言われた通り、ゴリラに大きい葉っぱをもらってきた。
🐨「道に出たら、歩き始める前に後ろを見るといいよ」
男は葉っぱを傘のようにさして、
森の木々の下から、日の照りつける道に出た。
コアラの言う通り、後ろを振り返る。
後ろには、自分の影が伸びていた。
――今まで自分を追っていたものの正体を、初めて知った。
男は、自分のペースで歩き出した。
もう、影にも足音にも怯えることはない。
🍃この物語を読んで、
自分や、誰かと重なる部分はありましたか?
もしあったなら、
「なぜだろう?」と立ち止まってみてください。
その問いの先に、これまでとは違う視点が見えてくるかもしれません。
「コアラの森」シリーズは、
「意識」の学びを続ける作者が描く、森の動物たちの日常。
生物学的にツッコミどころがあっても…
そのあたりはご愛嬌で🐨
いろんな動物たちを通して、
「こういう人いるな〜」
「自分はこれかも」
そんな感覚を持っていただけたらうれしいです。
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