9月某日

 

姉へ連絡が入った翌日

 

会社へ出勤してしばらくしてから入電

 

「〇〇 police station」

 

今のスマホはGoogleのDBと連動しているのだろう

 

誰からの連絡か表示があるので便利である

 

で、電話に出る

 

刑事「私〇〇警察署の刑事□□と申します」

 

まぁなかなか聞かない身分の挨拶だこと

 

刑「姉の△△さんからお聞きかとは思いますが…かくかくしかじか…」

 

けっこう細かく死にざまを聞かされる

 

テレビのニュースで周辺の住人が異臭を感じどうのこうのとか聞くが

 

その文言がまぁまぁそのまま聞かされる

 

聞けば生活保護受けて酒飲んだくれていたらしい

 

生物学上の親ではあるが実にくずである

 

こんなのに日頃払っている税金が使われているのかと思うと単純に腹が立つ

 

 

 

まぁ、そんなあれやこれやな話があって引き取りについて話が移り

 

刑「父親様は妹さんもいらっしゃると思うんですけど…」

 

そういえばいたわ叔母に当たる人物が

 

「その方も引き取りは拒否されていまして」

 

 

……

 

そちらの家族で処理してくれまじで

 

で、さらにあれやこれや聞かされて刑事さんが姉にも問うたであろう一言

 

「ご遺体の引き取りは…」

 

この流れは想像していますとも、えぇ

 

「ご辞退しますよね…?」

 

?!

 

いきなり諦めモードでの聞き方に少々の驚き

 

多分姉に相当ボロカス言われたのだろう

 

自「まぁ、刑事さんのお察しの通りです」

 

刑「そうですよね…」

 

自・刑「…」

 

 

 

なんだこの間は

 

 

 

刑「…では、無縁仏として市のほうに連絡いたしますね」

 

自「そうしてください。ところで刑事さんに聞きたいのですが…」

 

刑「はい、何でしょう?」

 

「…姉にボロカス言われましたね?」

 

刑「…ははは」

 

刑事さんも大変な職業である

 

 

 

で、だ

 

いったん電話での聴取も終わったのだがしばらくしてまた入電

 

「…またお前か」

 

通話ボタンを押して電話に出る

 

刑「私まるm(ry」

 

今度の内容は死亡した生物学上の父親の出身校やら勤め先など追加聴取

 

けっこう事細かに聞かれるのは正直驚いた

 

そこまでしないと上司の承認が得られないそうだ

 

やはり刑事さんも大変な職業である

 

刑「ちなみに、もう一人弟さんとお母さまがいらっしゃると思うんですけど…」

 

刑「誰に聞いても同じですよね…?」

 

諦めたぞこの刑事さん

 

自「そうだと思いますよ」

 

としか言えないが連中も間違いなく引き取りはしない

 

生前の行いの報いってこわいと思うなど

 

 

 

さて、とりあえずここまでで遺体を引き取るか否かという話は終わる

 

そう、まだ話はそこまで

 

むしろそのあとのほうが大変である

 

今、この文章を打っている裏で「めんどくせ」と連呼している

 

むしろ本丸はこれからな気がする

 

そう、相続放棄の問題である

 

相続するという考えがそもそもないため相続放棄が問題である

 

書類集めたりするのが面倒ではあるが法律で定められた手はずを踏まないと

 

相続しなければならない

 

タヒんでからも迷惑をかける人間である

 

というところでいったん締め