5:00 p.m.
日が短くなった。
隣に座るおばさんに、カーテンを閉めろと叱られた。それじゃあ電車に乗る意味がないよなあとか思いながら、静かに閉めました。
夏の終わり。
結局わたしは夏が好きなのか、嫌いなのか、今年もまた白黒つけられないまま、夏が終わってゆく。
「ともなわない感じが、きっと嫌いなのよ。」
そう言ったのはたしか、お母さん
恋に恋する乙女みたいに、夏に期待を込めすぎて、自分が夏を生きられないということに気がつかない。わたしは夏を生きられない。夢ばっかみてるうちに、夏が終わってゆく。
ともなわない感じが、たぶんわたしは好きなんだ。
夏が似合うあのひとは
今どこで誰と、何を、してるんでしょう
誰と、何を思っているんでしょう
暑いな、って汗を拭う少し苛立った顔でさえ、太陽によく似合っていた。
青色の服を着ていた。
わたしが好きな青色、
あのひとの青色、
わたしの空の色。
わたしは夏を生きられないけど
夏を生きるあなたの隣でなら、
なんとか息をすることができたよ。
戻ってくればいいのにな、
ほらまた、こうやって、
夏のあのひとに夢をみすぎて、
いつの間にか夏が終わってゆく。
