空 色 フ ラ ミ ン ゴ の 冬 眠 弐 -19ページ目



自分でも顔色悪いってわかる…



はあ



お父さんがほしい



本当の父親はもういないから



本当の父親はあの人しかいないから



それは叶わないけど



お父さんが欲しい



欲しい



でも



好きだったな



ずっと



憧れと



嫉妬と



若さ故の視野の狭さと



手放したくなかった



離れたくなかった



ずっと一緒に居たかった



穏やかな静かな小さな幸せを



あたたかいものを



与えてくれた



それは



私が



ひどく悲しいときだった



だから



だから



美化されたの?



ううん



彼は



彼の雰囲気は



やさしくしてくれるんだ



少し天然でぽけっとしたところも



好きだった



白い肌で



その横顔の



壊れそうな硝子のような繊細な目元も空気も



とても好きだった



抱きしめたかった



幸せにしたかった



ごめんね



ごめんね



ほんとうにすまない



すまなかった



でもありがとう



辛いこともあったけど



幸せだったよ



愛してた



もう一度君の手を取りたかった



だなんて



そんなことは



心にしまっておくべきだ



そうなんだ



だめだめ



何考えてんの



つーか



何



そうゆう反応は良くないでしょ



確かにさ



好きだったよ



ふられたよ



でも私には今



さんがいてくれてるじゃん



理想化しちゃってんでしょ



美化しちゃってんでしょ



馬鹿



馬鹿



でも



ほんとは



別れた



そう聞いて



太刀打ち出来ないほど能力も他にも色々持ってる可愛い彼女で、お似合いだったふたりがそうなっちゃうのは



残念だと思ったんだ



ああ彼からまた幸せが



そう思った



けど喜んでしまった部分がある



醜いね



本当に醜い



私にもまたチャンスがあるかも



そう思ったんだろうきっと



あるわけないよ



友達なんだよ



今は



何でも話せるけどさ



ほんとに



好きだったな



初めて



愛した人だったな



今でも好きだよ



醜い嫉妬とともに



でも



わたしでは彼を幸せには出来ない



出来ないんだ



そう



そうなんだ



だいたい



今一緒に居てくれるさんも好きなんだ



あつくはなく穏やかに



そう



そうだよ



馬鹿だなあたしは