俺はペットとして、猛禽類を飼っている。
犬や猫の様に、家族の一員として。
でも猛禽類、特にワシタカ類やハヤブサは基本的にペットとして飼われる事はない。
狩をするために飼う。
そもそも犬も狩のため、番犬として等々、人の暮らしのために家畜化したものだ。
猫もしかり、馬や牛も農作業の担い手だった。
ただ猛禽類は、飛んで行ってしまう。
ペットとして飼うとしても、最低限の調教なり訓練が必要なのだ。
俺はモモを毎日飛ばしているが、毎日胃がパンパンになる位食べさせている。
訓練の最初の頃は体重調整したが、最低限エサに執着する位。
元々餌に対して執着心が強かったから、わりとすんなり訓練出来た。
今は飛んだらご飯、と言う具合いにルーティンとして毎朝とばしている。
散歩みたいなものだ。
今は鳥屋の時期で、鷹匠の皆さんは基本的に飛ばさない。
春前まで狩で使うため、体重は厳しく管理する。
だから、鳥屋の時期はタップリ栄養を取らせる。
だから、飛ばすとどっか飛んでっちゃう。
だから、飛ばさない。
これが鷹匠の基本なのだ。
俺も『自称 鷹匠』だ。
だけど、生活のため家畜としての猛禽類と、ペットあるいは家族としての猛禽類。
意見が食い違う。
伝統的な鷹匠は、長年の歴史の中で答えを持っている。
俺は答えを模索しながら、猛禽類とつきあっている…。
