日本製家電の信頼度よ。
「花様年華 4K」を観てきました。マギー・チャンが着ているチャイナドレスがどれも美しくて眼福すぎた。アパートの女主人が着ていたものも含めて、アートディレクターを担当された方のお母様が1960年代に着ていたものをリメイクしたんだそうです。あの時代は、こんなぴったりした細身のチャイナドレスが入らないと人権がなかったんだろうかと遠い目になりながら見てました。トニー・レオンもめちゃくちゃ素敵だった。お互いのパートナーが不倫関係にあることに気がついた男女が、あくまで一線は越えないプラトニックな関係ではあるけど、お互いのさみしさを埋めるように一緒に過ごす様子が美しかったなぁ。不倫関係にあるそれぞれのパートナーの顔が一度も映らないのもよかったね。本作では浮気される側だからまぁその通りなんだけど、トニー・レオンは「東洋一の被害者ヅラ」と言われてるそうで笑ってしまったわ。同じ部屋で過ごしていたら予定よりも早くアパートの住人たちが帰ってきて徹夜で麻雀を始めてしまって、出るに出られなくなった二人がテイクアウトのごはんをもそもそ食べるシーンが好きだった。トニー・レオンを夫に見立てて不倫の事実を問い詰める練習をするくだりと、別れの挨拶の練習をして泣いてしまうくだりの気持ちの変化がね。二人は結局すれ違ってしまうのだけど、数年後にマギー・チャンは子供を連れているのに(別の人と再婚したのか、夫とよりを戻したのかははっきり語られない)、トニー・レオンはアンコールワットで木の洞に秘密をささやいて土で塞いでいるというラストシーンも印象的でした。ウォン・カーウァイ監督はこういう作風なんだな。「花様年華2001」の上映があることをすっかり忘れていたので、席を立とうとしたら次の作品が始まってびっくりした。Xでフォローさせていただいている方が並びの席で見ていたので、終映後にお声がけしておしゃべりしながら帰ったのも楽しかったねぇ。