メキシコ・イダルゴ州のプロレス会場で、試合を裁いていた75歳のレフェリー、ヘラルド・ヘルマン・ピネダさんが亡くなりました。心からご冥福をお祈りします。
報道によると、きっかけとされているのはパイルドライバー。技をかけたとされるレスラーのエル・イホ・デ・フィッシュマンは身柄を拘束され、過失致死の罪に問われています。
ただ、捜査の対象は一人のレスラーだけではありません。当局は技そのものに加え、大会の運営体制まで調べているといいます。ここが肝心なところです。
プロレスは「お約束」と「信頼」で成り立つ世界、とよく言われます。でもその信頼を支えるのは、本来なら主催者の安全管理のはず。リングの上でルールを守らせる役目の人が、そのリングで命を落とした。だとすれば「誰がやったか」だけで幕を引くのは、あまりに都合がいい話でしょう。
個人を裁いて一件落着、運営は「再発防止に努めます」の一文で終わり――そんなよくある結末にならないか、しっかり見ていきたいところです。
