昨日、母から電話があり「明日はバレンタイン・デーだから、孫（息子）にチョコレート送るね」という。

子より孫ですか。

まぁ、いつものことだ。

つーか、俺、チョコ食えねぇしな。

それはいい。

母「そう言えば、もし一緒に海苔が欲しいなら、悪いけど、その分は少し融通してくれないかな」と。

海苔っつーのは、子どもたちが実家へ帰省したときに、実家で買っていた海苔を「旨い、旨い」と食ってたらしく、うちに戻ってきてから「あの海苔、旨かったなぁ」と言うので、それ以来、たまにまとめて実家から送ってもらっていた。

たまたま、昨日、その買い置き分がなくなっていたので、タイミング的には非常に有難い。

しかも、今までは母が送料含めて代金を支払ってくれていたことに甘えていたのも事実だ。

だから、こちらで食うものをこちらで費用負担するのは当然のこと。

そう思い「いいよ、海苔代は幾ら？」と尋ねたら「いつも買ってるのは５千円くらいかな。明日が年金支給日なんだけど、今ちょっと受給前でしんどくて。できれば諭吉さんを一枚振り込んでくれたら助かるんだけど…厳しい？」と頼まれた。

なんとなーく ”あぁ、そゆことか” と思ったのだが、いつも母に余裕があるときは、こちらが「そこまでしなくていいよ」と言うのに過剰な小遣いを子どもたちに寄越したりするので、こういうときは親孝行だと思って表面上は快く渡すことにしている。

ただ、そういうことなら、変に取り繕わなくても普通に言えばいいのに、とも思う。

バレンタインの話でも持ち出さないと言い出しにくいのかも知れないが、こちらとしては、これだとなんとなく息子のバレンタインのチョコレート代を私が出してる気分になるので、ちょっと釈然としない。

そこは、できればねだるにしても、こういう「ついで」と分けて欲しいんだよなぁ…。

「じゃあ、今からすぐ振り込むよ」と伝え、電話を切ったあと、少しでも早く入金してやらんと待ってるだろう思い、すぐさま振り込んだ。

・・・・のだが。

夜になって、母から再び電話があり『バレンタインのチョコレート、ほとんど売り切れてた』という。

言われてみればそりゃそうだ。

直前に土日を挟んでいるわけだから、その二日で軒並み売り切れてるのは、少し考えればわかる。

『でも、小さいのは買えたから、海苔と一緒に送っておいた。申し訳ないけど今回はそれで』と母が言うのを『別にそこまで気にしなくていいよ』と答え『ところで・・・、金は振り込んであっただろ？』と尋ねると『あ、ごめん、まだ見てない』とサラッと答えられた。

(・д・)ぇ？

(；ﾟдﾟ)ｴｴｰｯ!!!

なに？　金ないんじゃなかったの？？

え？え？　じゃぁ、俺が送った１万円はなんだったんだ？？

ちょっと衝撃過ぎて、言葉がなかった。

別に金が惜しいとか、あげたくないとか、そういうつもりは全くないんだが、困ってるというから役に立てて欲しくて急いで送ったのに、確認すらしてないっていうのは、私はすぐに必要でもない金を送らされたのか？って思っちゃうんだよ。

で、ここにきて、(*ﾟﾛﾟ)ﾊｯ!! としたのは、そう言えば、母は毎回こうだったってこと。

母の「金がない」は、実はそこまで切羽つまってないんだよなぁ。

やられたー … ＿|￣|○ ｶﾞｯｸﾘ

私基準だと「金がない」はイコール「明日メシを食う金すらない」が「金がない」の状態なので、持ち金100円くらいの本当にリアル貧乏を指すのだが、母の「金がない」は「そこまで困ってないけど、ちょっと心細いな」レベルなのだ。

礼を言われたくてやってるわけでもないんだけど、二度目に電話をかけてくるなら、せめて第一声は『お金、振り込んでくれてありがとうね』であって欲しかったなぁ。

母は45年も前に両親を亡くしているせいか、いまいち、子どもの心理を理解してない。

子どもの気持ちをね、もうちょっと汲んで欲しいと思うのは、子どもであるがゆえの我儘なのかね？

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