超嵐~末ズ~青空の下、キミのとなり | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡






初めましての方へ。
今回のお話、リアル設定の末ズでは
ございません。
なので、ざっくりですが
説明をさせていただきますね(*´ー`*)



リーマンにのちゃんが
ある日拾ったお潤を
ペットとして飼う。

だけどそのペットは、超肉食系な
ワガママなペットでした・・・。


そんな2人の、ある日のお話
番外編的なものとして
書かせていただきました。


↑↑↑
本編はコチラです♡



では。

初めましてさんも、常連さんも。
楽しんでくださると嬉しいです(*´ー`*)






* `★・*☆` ・☪☽°☆・°:** `★・*☆` ・☪☽°









大きな木の陰に広げたレジャーシート。
その上にブランケットに包まった潤が寝そべる。


「かずー、ひざまくらー!」


全部平仮名で聞こえる気がした声は
甘える時のそれ。


「はいはい。どうぞ。」


伸ばした足、太ももをぽんぽんって叩くと
四つん這いで近づいて来た潤が
コロンって転がったから
その弾みで捲れたブランケットをかけ直して、俺もその中に足を突っ込んだ。


潤のお気に入りのカフェでテイクアウトしたランチを持って
のんびりと公園で過ごす。


晴れた日曜。
遠くで家族連れの楽しそうな声が聞こえる。
青空の下でこんな風に過ごすのも悪くない。


「かずー、気持ちいいねぇ。」


「そうだね。」


「たまにはこんな散歩もいいねぇ。」


「ふふ、そうだね。」


同じ事考えてたんだって、ちょっと擽ったい気持ちになる。


「オレ、かずに飼われて幸せー。」


「・・・幸せ、なの?」


そんな事初めて言われた。
だからかな。
手に触れる潤の髪が、いつもより柔らかくて心地よく感じる。


「あの日、思い切ってかずに声掛けてよかったー。」


潤の言葉に、何となく胸がきゅってなった。
初めて潤を連れて帰ったあの日の夜を
思い出して、
何か、ちょっと恥ずかしくなる。


「そんな行き当たりばったりで飼い主選ぶとか、怖くない?」


そんな俺の言葉に
潤がふふって笑う。


「行き当たりばったりじゃないもーん。オレが、かずを選んだの。
そんで、かずも、オレを選んだの。」


思わず撫でてた髪をグシャグシャって乱暴に掻き回した。



俺が、潤を選んだ。


ひとつ恋が終わって。
もう、誰もいらないって思ってた。


だけど、あの夜
真っ直ぐに空を見上げる潤に
目を奪われた。


その横顔はまるで、何かを星に祈るみたいな
そんな横顔だったから。


何を願ってるの?
キミの願いはなぁに?


その願いを叶えたくて、思わず家に
連れて帰ったんだから
きっとあの瞬間、俺は潤に落ちたんだろう。


「掴めなくても、
手を伸ばさずにはいられない。
オレにとってのかずは、
そんな人だったんだー。」


ゆっくりと話す潤の声が心地よくて
その言葉の意味が深く響く。


「それは・・・俺も同じだよ。」


伸ばされた手を思わず掴んだ。
掴んだその手が、
思った以上に温かくて優しくて。

手放す事なんて、もう考えられない。



昼下がりの公園。


青空のした。



ペットと飼い主っていう
歪な関係に
答えなんてないのかもしれないけど。



キミと、潤と繋がっていたい。

この手を離したくない。




あの夜見つけたのは
可愛くて、生意気で、
時々ワガママで
飼い主を振り回す肉食系のペットだけど


きっと、俺にとっての

光だったんだ。







おしまい♡