『 恋。』 | 潤いと和み。

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世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
末っ子溺愛中です♥

末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡



妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。












ガラス越しに通り過ぎる人の波を眺めて
氷が少し溶け始めたアイスコーヒーを1口飲んだ。
駅前の大きなカフェの、窓際の席を陣取って
その目の前の駅からもうすぐ出てくる君を待ってた。






キャップとメガネ。
頬杖を付いて顔の半分を隠せば、きっとバレないはずだ。

だけど、君のあの言葉が頭を過ぎる。

「めっちゃオーラ出すから。」

からかうみたいなその言葉ですら
俺を見ててくれてるんだって思うと嬉しくなった。



君を待つこの僅かな時間ですらも、そんな君の言葉を思い出してる自分が
ちょっと可笑しくなる。


ふとガラスに映る自分の姿を見て。

ちょっと後悔してしまった。

こんな事ならあっちの靴にすれば良かった。
いや、この前買ったジャケットにすれば良かったかも。

せっかく君からの誘いなんだから、出来るだけカッコイイ自分を見せたかったのに。

幸せな時間への招待はいつも突然過ぎて
何の準備も出来ないままで
待ち合わせに向かう事になる。

もしも君が、俺と同じ気持ちだったなら。
こんな小さな事で悩んだりしないのかな、なんて。
ほんの少し緩んだ空気の夏の終わりの気配に、ついそんな事を考えてしまう。


それでも、こうして誘ってくれることが嬉しくて。
2人きりでって言葉に特別な何かを感じてしまう。
君の特別になれたような気がする、魔法の言葉。
結果、何よりも君との約束を優先させてしまうんだ。


時計に目をやり、そろそろかなって思っていたら
流れる人の波の中、君を見つけた。




「・・・マジかぁ。」

その姿は、いつもの格好で。
見慣れたそのTシャツに、いつものデニム。
キャップだって、メンバーからもらったもう何年も前の誕生日プレゼントのやつ。
だけど、それが君らしくて。
いつも自然な空気を纏う君らしくて
すごく似合ってる。

そんないつもどおりの君と正反対の、少しでもカッコいいって思われたい俺のギャップが
少しだけ悲しくなる。
こんなに思ってるの、俺だけなんだろうなって。

そんなことを言っても始まらないから。

急いで席を立ち、人の波を掻き分けて君が待つその場所に急いだ。

わざと。
敢えて。
ぐるりと遠回りをして。
駅の反対側から君の後ろに回り込む。

下げた頭、手の中にあるだろうスマホをきっと見てる。
もしかしたらゲームしてんのかも。
そっとその後ろに立って。
小さく声を掛けた。

「・・・よぅ。」

ビクリと体を跳ねさせてから、ゆっくりと振り返った君は
さっきのリアクションは無かったものみたいに、いつもどおりに口角を上げて微笑んだ顔をしてた。

「もぅ・・・ビックリしたぁ。」

掌で口元を隠すようにして、だけど
その言い方、声、全部が甘い。

「で、どこ行くの?メシ?飲み?」

好き嫌いの多い君を連れていく店は限られてる。
それでも、なるべくゆっくり時間を過ごせる場所をいくつかピックアップしていた。
その中から、ここからなるべく近い店をいくつか挙げる。

「んー・・・。潤くんの一番おすすめのとこがいい。」

その一言で、何か全部救われた気持ちになった。
君との時間を楽しむ為に選んだ店。
その中で俺の一番のおすすめが良いって。
どこでもいい、じゃなくて
そこがいい、って言ってくれた。
たったそれだけなのに、ちゃんと俺との時間を楽しもうとしてくれているのが伝わって、嬉しくなった。

ほんの数分前まで、靴がどうとかジャケットがどうとか、そんな小さなことを気にしていた自分がちょっと恥ずかしくなる。

「潤くんは、どんな格好してても松本潤だね。」

その言葉、そのまま君に返すよ。

「ニノはいつもどおりの格好だな。」

「ふふ。だって、今更でしょ?潤くんは俺の全部を知ってるじゃない。」

そう言って笑う君。
だけど、本当に、一番知りたい君の事はまだ教えて貰えてない。

「じゃあ、行くか。」

こっちだよって、並んで歩き出した。


ねぇ。
君は俺の事、どう思ってる?

俺は、君が大好きなんだ。



その答えを知るための最初の1歩を踏み出す。

今日こそは、今夜こそは。
君を手に入れるから。






「ねぇかず、聞いて。」


この言葉を聞いたら、君はどんな顔をするのかな。
だけど、もう我慢しないって決めたから。


耳元に顔を寄せて
そっと、そっと。
君にだけ聞これるように
思いを告げた。



すきだよ。





ふんわり笑った君のその笑顔が
俺の気持ちへの答えだよね?










おしまい♡