Longing for・・・。22 | 潤いと和み。

潤いと和み。

世界中に巻き起こしてる5人が大好き♥
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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。







お嫌いな方はスルーで。









せっかくのクリスマスイブなのに。

いや、クリスマスイブだからかな。

母さんと父さんもデートだって出掛けて
家には俺ひとりきり。

今頃まーは翔くんにお祝いしてもらってるかな。
幸せな時間をすごしてくれてるといいなって思いながら
何となく古い映画のDVDを引っ張り出して見ていた。

画面の中、繰り広げられる恋愛模様は
ガキの俺にはまだあんまりわからなくて。

好きなのに、その手を離してしまう事の意味が
やっぱりわからなくて。

翔くんの、まーへの思いの方がまだ
理解できた。

両手を広げて待ってる翔くん。

絶対に自分からは手を離さない事を誓う為に
敢えて逆境に自分を追いつめて。
それでも選ぶ自由は残してくれる。

どうやったら、そんな男になれるのかな。

きっと、相手がまーだからっていうのも大きいんだろうな。


そんな事を考えながら、自分の為だけにパスタを作る。

出来上がったそれをダイニングで一人で食べる。

この家に来るまではこんな事は日常のひとつで。

俺との生活のためにけっこう遅くまで仕事をしていた母さんの負担にならないように
自分なりに考えて出来ることを少しずつ増やして。

一人で食べる夕飯だって、安心して任せて貰えてるって事の裏返しなんだって思えて
平気だったのに。

今、この静かな家で一人きりで食べる夕飯がこんなにも淋しく感じるのは
きっとまーがずっと側にいてくれたからなんだって
改めて気付いた。

俺を守る意味もあって、入学してからずっと一緒に学校に行って
帰ってきてからも俺の部屋に翔くんと二人で来てくれて。

翔くんのまーへの気持ちもでっかいなって思ったけど
まーの優しさもまたそれと同じくらいでっかかったんだなぁって思った。






夜もだいぶ遅くなって、玄関から鍵を開ける音がした。

まーが帰ってきたのかな、そう思って出迎えに出ると予想どおり、まーで。


「おかえり。楽しめた?」

「潤、ケーキありが・・・と。美味しかったし、・・・うん、楽しかったよ。」

にこって笑ったその顔が、なんかいつもと違ってて。

あれ?って思った。


「まー、どした?」

「・・・どうもしない。風呂入るね。」

バスルームに逃げ込むみたいにして入っていくその後ろ姿は
やっぱりいつもと何か違う気がした。