妄想blです。
お嫌いな方はスルーで。
ただいまーって帰り着いて、母ちゃんが奥のリビングからおかえりーって答えて。
汗でベタベタする体をさっぱりさせようとシャワーを浴びた。
玄関から直接お風呂に行ったから
着替えがなかったけど、
母ちゃんしかいないからまぁいっかって、
腰にタオルを巻いて
ガシガシ頭を拭きながらキッチンに向かう。
冷蔵庫から取り出した麦茶を
コップに注いでゴクゴクと飲み干して。
もう一杯飲もうかなって、
もう一度グラスに麦茶を注いでいたら、
「オレにもちょーだい。」
後ろから聞こえた声に驚いて振り返った。
その声は紛れもなくじゅんくんで、
振り返ったそこにいたのもやっぱりじゅんくんで。
「・・・なんでじゅんくんがいるの?」
「心配だったから。待ってた。」
「帰り着いたらメッセージしてね、って・・・」
「それ送って、待ってるくらいなら自分から行っちゃえって思い直して。どうせならかずに内緒の方が面白いよねって、おばさんが。」
リビングのソファで、笑い声を堪えてる母ちゃんと目が合った。
「ぷぷぷ。かず、驚いた!?」
「・・・悔しいくらいにね。」
作戦成功ー!って、じゅんくんとハイタッチする母ちゃん。
「じゅんくんがいる理由は、分かった。」
「あ、オレ今日泊まるー。」
「・・・そうなの?」
「そうなの♡じゅんくん、明日のお弁当のおかず差し入れしてくれたから♡」
ねーって、顔を見合わせて首を傾げる母ちゃんとじゅんくん。
「母ちゃんカワイコぶってるけど、おかずが目当てだろ・・・。」
「いーじゃん、オレも泊めてもらう方が学校近いし。」
結局、じゅんくんのその一言で何も言えなくなって。
じゅんくんのお泊まりが決まっていた。