花火。71 | 潤いと和み。

潤いと和み。

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末っ子ふたりの妄想bl書いてます。
J×Nオンリーです(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜

大丈夫な方のみ、お進みください♡

妄想blです。





お嫌いな方はスルーで。







2学期の始業式を迎えた。


思いを伝え合ったオレとじゅんくんだけど、日常はあまり変化はなくて。


今まででどおり、一緒に学校に行って。

休み時間も出来る限り一緒に過ごしていた。

ほんの少しだけメッセージアプリを使う頻度が増えたくらい。

どちらかの家で課題をやって、遊んで。


そして、キスして。



2人だけで過ごす時間が待ち遠しくなった事が、大きく変わった部分だろうか。

そんな中でも体育祭の準備は着々と進んで行く。



看板ももうあと少しで完成。
明日には仕上げて、当日の朝に設置する。

応援団の振りもちゃんと体に馴染むくらいには入った。

明日はリハーサルで、明後日の週末にはもう体育祭本番だ。


「何だかんだ、あっという間だったな。」
「うん。そうだね。」

自転車を押しながら歩くじゅんくんが、呟くように言った。

「明日のリハーサル、衣装着てやるんだろ?」
「みたいだね。楽しみにしてるよ。」

じゅんくんはソロだから、衣装班が作った物を着て踊る。

「じゅんくんの衣装、作るの大変だったらしいよ?」
「なんで?そんな凝ったヤツなの?」
「誰が縫うかで、争奪戦だったんだって。」
「・・・誰でもよくない?」
「じゅんくんの学ランの行方も相当噂になってるし。」

女子の間で誰がじゅんくんの学ランを着るのか、噂と憶測が駆け巡っていたらしい。

誰も借りてない学ランの行方は、他校の彼女が使うから貸したとか
そんな方向に流れて落ち着いたらしいけど、
今度はその他校の彼女は誰って話に飛び火してるらしい。

「じゅんくん、モテるから。」

噂話の飛び火の仕方が面白くて、思わず笑ってしまう。
女の子って、想像力豊かだよね。

「・・・そう言うかずだって、先輩からモテてるじゃん。」
「・・・あれ、モテてるの?」
「いっぱい差し入れもらってる!」

そう、何か先輩達がいろいろくれるの。
面白いのが、男の先輩もくれるってとこで。
さすがに食べ物じゃないけど、リストバンドとか、タオルとか。

「・・・じゅんくんのヤキモチ妬き。」
「・・・いや?」
「・・・ヤじゃない。」

ふふって、2人で顔を見合わせて笑って。

そっと、じゅんくんの制服のポロシャツの裾を掴んだ。

「明日と明後日、頑張ろうな。」
「うん。楽しもうね。」



じゅんくんとの初めての夏。
その集大成とも言える体育祭。


とうとう始まる。


本番は明後日だけど、既に今からドキドキしていた。