東海道神々爺の日記

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2019,7,5
         第11回 京都全日本水墨画・俳画・文人画 秀作展 

烏丸御池三条通りの京都文化博物館を会場とする作品鑑賞と表彰式・懇親会参加のための久方ぶりの京都でした。古い町並みを残す三条通りの一角に佇むレンガ造りの美しい洋風建築。別館入館は無料のため自由に見学ができ明治の空気と時代感を味わうことができる。
展示会には広いフロアを埋め尽くす全国からの何れ劣らぬ150点の応募作品があり、愛好家の目を楽しませてくれる。夕刻ホテルでの優秀作品の表彰式・懇親会での豊島会長の挨拶。
<水墨画は日本文化の基をなす美の感覚、精神性、感性を表現する代表的な芸術だ。今こそ世界に向けて水墨画を通じて日本を伝える機会が到来している。残念なのは愛好家人口の減少傾向だ。地方に帰り皆さんの熱意で個展を開き人口拡大に努めてほしい> 危機感と水墨画への情熱の伝わるご挨拶であった。
           審査員および表彰受賞者の挨拶にも含蓄のある言葉が並ぶ。
<模写に模写を重ね、ひたすら模写に取り組む中で自分の技法を発見した>
<完全に画を描くことを止めようとしていた時、先生に招かれ訪問したときの先生の姿を拝見して思い直した時の心
  の動き>
<出品準備は時に億劫になるもの、しかし準備に準備を重ねる その苦労の積み重ねが成長に繋がる>
<墨の色、深さ、光の動き、陽と陰 ポイントをしっかり意識したい>
テーブル毎の会話は、そのほとんどが作品にまつわる苦労話、苦心談であった。

                  まだいた、忘れられた天才絵師   横山崋山展

江戸時代後期に京都で活躍した絵師、自由な画風で知られ漱石作品にも登場。本展での30メートルにおよぶ晩年の大作<祇園祭礼図巻>は圧巻。祇園祭りのタイムリーな回顧展に出くわしたのはラッキーであった。

                鉄路を翔けた鳳凰  お召列車と貴賓室 於 京都鉄道博物館 

京都鉄道博物館の特別展。歴代天皇・皇后の行幸啓でのお召列車や休憩所となる主要駅の貴賓室、鉄道が果たしてきた役割、厳かに彩ってきた装飾品や特別なしつらえなど紹介されている。
蒸気機関車に取り付けられた鳳凰の装飾、麒麟,、鹿、蛇、亀、燕など実在、架空さまざまな生き物をモチーフにした装飾品の数々や主要駅の大典に合わせた駅舎の改築など貴重な資料満載で時間が足らない。

全く忙しい、実り多い京都一日の旅でした。