東日本大震災のあと、「地震恐怖症」という言葉が知られるように

 

2011年3月11日。

あの日を境に、この社会は、少し変わったように思います。

 

「節電」という概念が広まったこと。

「防災」に関する意識が高まったこと。

 

そんな中で、「地震恐怖症」という病気が、少しずつ認知されるようになりました。

 

地震恐怖症とは、「地震が起きていないのに揺れを感じる」「地震が怖くて眠れない」
というように、地震に対して極度の不安・恐怖感を抱いてしまう恐怖症です。

 

引用元

地震恐怖症の治療克服法を徹底解説!

 

「地震恐怖症」になるのは被災者だけではない

 

これは被災者だけではなく、報道を聞いた人にもあてはまります。

 

直接地震を経験していなくても、想像しただけで怖くなる。

 

そんな感受性の強い方は、「地震恐怖症」になる可能性があります。

 

また、過去に大きな地震を経験した方は、その時の記憶がよみがえって、地震恐怖に陥ることもあります。

 

阪神淡路大震災で被災した方が、東日本大震災の映像を聞いて、当時のことを思い出し、地震恐怖に陥ることも知られています。

 

「地震恐怖症」になると具体的にどうなる?

 

私の場合は、このようなことがあります。

参考程度に書いておきます。

 

  1. 震度1か2程度の地震に敏感に反応する
  2. 地震が起きると、死ぬのではないかと怖くなる
  3. 周囲が何ともなっていなくても、机の下に隠れる(その結果、心配性と見なされる)
  4. 「いまこの瞬間地震が起きたら」と思うと怖くて何もできなくなる
  5. 地震のことを考えると一種の思考停止状態になり、怖くて不安で何も手につかなくなる
  6. 「生き埋めになったらどうしよう」「家族と離れ離れになったらどうしよう」などと、具体的に考えてしまう
  7. 夜に地震が来ることを恐れ、不眠気味になる(ひどくなると不眠症に陥ることもある)
  8. 指先あるいは全身が恐怖で震え、それが地震かと勘違いすることがある(これはとくに、ほかの身体症状のある人に多いと思われる)
  9. 被災地の映像を見ると、過去の震災体験を思い出す(重症化するとPTSDなどになる可能性もある)

 

しかし、世間一般では「地震恐怖症」に関する認識はあまり進んでいません。

 

世間に認知され始めたのは、冒頭に書いた通り、東日本大震災以降だといってよいでしょう。

 

日常生活に支障が出ることも

 

「地震恐怖症」と呼ばれるこの症状は、不安障害という神経症の一種。日常生活を営めないほどに悪化しているケースもあるという。

 

引用元

どう対処する「地震恐怖症」 動悸、目まい…

 

 

「起立性」つまり「起立性調節障害」を持っている人など、そのような敏感な人、身体的に不安や恐怖がすぐに表れる人、そのような方は注意が必要かと思われます。