赤猫 「やべーよ・・・今月もまた何も仕事なかったよ。どうすんだよ、これから。もう家賃すら払えねーよ・・・」
黄猫 「だから言ったんだよ!!いくら仕事してないからって、何をやるかも考えずに会社作ってどうすんだよ。しかも戦隊とか言われてもさ・・・」
赤猫 「ちょ・・・!!今さら会社にケチつけるんじゃねーよ!!あと戦隊は別にいいだろ!!」
黄猫 「お前がすげえこと考えたって話を鵜呑みにして会社辞めてきた俺が愚かだったよ・・・あと、戦隊はやっぱり寒いぞ。」
赤猫 「だって・・・もう周りの同級生たちは立派に会社の中堅を担おうとしてんだよ!!俺ぐらいだぞ!!まだプラプラしてんのは!!お前も見ただろ、この間の同窓会での、俺が無職だとわかった時のあの周りの目線・・・うう、思い出したら涙が・・・」
黄猫 「わ、悪かったよ・・・とりあえず、社名は置いといて、まずは金を稼ぐ方法を考えるぞ!!」
赤猫 「うおィ!!リーダーぶるなよ!!昔からリーダーは赤って相場が決まってんだよ!!黄色はおとなしくカレーでも食ってろよ!!」
黄猫 「だから、そのカレー食うための金がねえんじゃねーか!!」
赤猫 「くそ・・・しかたねえ。じゃあ、どんな方法があるんだ?」
黄猫 「まあ、方法は色々あるんだろうけど、俺らが出来る事じゃなきゃダメだからな。」
赤猫 「俺たちにできること・・・俺たちだけにできること・・・」
黄猫 「・・・」
赤猫 「わかった!!」
黄猫 「期待はせずに聞くよ。なんだ?」
赤猫 「簡単だよ。まずな、この残り少ない金を銀色の玉に変えてだな・・・」
黄猫 「フギャーーー!!お前馬鹿か!?まあ、そんな話だと思ったよ。だいたい誰だよ?肉球が痛くなるから二度とパチンコやらないって言ったのは?つーかお前、辞めるって言ってたのに、おとといの昼にさりげなく打ちに行ってんじゃねーよ!!」
赤猫 「くっ・・・ばれていたのか・・・」
黄猫 「ばれたじゃねーよ!!あんなに萎れた尻尾で帰ってきたら誰だってわかるんだよ!!」
赤猫 「も、もうやんねーよ。勝てないしさ・・・」
黄猫 「よし、話を戻すぞ。何をして金を稼ぐか、だ。」
赤猫 「やべえ!!すごいの思いついたぞ!!」
黄猫 「・・・ギャンブルだったら尻尾ちぎるぞ。」
赤猫 「ち、ちげーよ!!別に、お金をメダルに変えるとか、レバーなら尻尾でも叩けるとか、ボタン押すだけなら肉球にもやさしいとか、そんな話ではないぞ!!」
黄猫 「ちぎられたいらしいな・・・」
赤猫 「うう・・・軽いジョークだよ。ドラ猫ジョークだよ。もう言わないよ、真面目に考えるよ・・・だからその手に持ったナタを置いてくれませんでしょうか・・・」
黄猫 「ちっ・・・今度こそ、ちゃんと考えるぞ。」
赤猫 「でも俺、これといった資格もないしさあ・・・できることもないし・・・やりたくないし・・・働いたら負けだと思ってるし・・・」
黄猫 「ダメだコイツ・・・完全なニートだ。今の時代、ただでさえ仕事のない野良猫が増えてるんだよ!!そんな考えでやっていけるわけないだろ!!」
赤猫 「じゃ、じゃあどうしろっていうんだよ!!俺なんて何の取り柄もない、どこにでもいるただの赤猫なんだよ・・・」
黄猫 「ばかやろーーーーーーっ!!」
赤猫 「ぶみゃーーっ!!な、殴ったね?親父にもぶたれたことないのに・・・」
黄猫 「うぜーんだよ!!似てない物まねする暇があるなら、そのたいしてしわのない脳みそ使って生きていく方法考えろよ!!」
赤猫 「ひ、ひどいよ・・・似てると思っていたのにさ・・・」
黄猫 「お前がやったものマネで今までに似てたものなんて、にゃんちゅーくらいのもんだ!!」
赤猫 「まあ、あれは鉄板だな。」
黄猫 「そんなのはどうでもいい。いくらにゃんちゅーのものマネができたところで、需要があるのは中2までだ。」
赤猫 「ひ、ひどい・・・もうわかったよ!!めんどくせーことは無理だ!!こうなったら、怪人でもなんでも倒して、世界の平和でも救ってやろうじゃねーか!!」
黄猫 「いねーよ!!怪人も悪の組織も、俺たちに救援物資をくれる博士もいねーんだよ!!だから、今の現状なんだよ!!現実見ろよ!!この中2猫がっ!!!!」
赤猫 「ふぐぅ・・・ひ、ひどすぎるよ・・・そこまで否定されたら、俺の存在意義が・・・」
黄猫 「もうお前に任せていたらだめだ。よし!!これから俺と一緒にネズミ捕まえに行くぞ!!こうなったら、自給自足だ。今後、ネズミや魚はすべて自分たちで捕まえるぞ!!」
赤猫 「えーーーーー!!俺、最後にネズミ捕まえたのなんて、中学の時以来だよ。しかも、最近なんて大して動いてなかったから、ほら、お腹の周りもちょっとたるんできて・・・」
黄猫 「いいわけは聞きたくねえ!!お前もう赤猫じゃねえ!!これからはただのネズミ捕りマシーンだ!!」
赤猫 「くくく・・・おもしろいじゃねーか・・・ちょうどこの爪がネズミの生き血を吸いたくて疼いていたところさ・・・」
黄猫 「行け!!行ってこい!!さっさとネズミを倒して、ついでに尻尾でもちぎられてこい!!」
赤猫 「うおォーーーーー!!!」

