最近、副島隆彦氏の少し前に書いた本を読み直している。
 今、読んでいるのは、「戦争経済に突入する日本」という本で、2006年8月頃書かれた(発売は2006年9月)。
 株価や為替について、予想している。

 私の予測では、来年2007年の暮れごろから2008年にかけて、日本もアメリカも株価が下落していくだろう。
 148ページで述べるが、この時期にドルの暴落も起きる。今年から来年にかけては1ドル=100円を割ることはないだろう。逆に一時期は120円近辺まで円安方向へ戻すという逆流の動きもあるだろう。(「戦争経済に突入する日本」57ページ)

 株や為替の動きを知っている人はわかると思うのだけれど、ものすごい大当たりである。為替も株もほとんど正確に予想している。
 面白いのは、この予測がさりげなく書いてあり、どうしてこういう予測になったかという理由があまりはっきりとは書いてないことである(ただし、本全体をよく読めば、予測の根拠はだいたいわかるようになっている)。この本は、ロックフェラーとそれに対抗する勢力の争いについての話が多く、経済学的な話は少ない。だが、もしもこの本の内容を信じて相場をはった人がいたら今頃は大儲けしていただろう。


戦争経済(ウォー・エコノミー)に突入する日本―見せかけの「景気回復」の陰で国が企んでいること (Econo‐Globalists (9))