面接試験で成功する方法(レポート)
 

 よく書店などで目にする教員採用・面接試験に関する本を何冊か読んだ。

 読んだのは次の本である。

「教員採用 面接試験の答え方」(一ツ橋書店)

「面接試験の極意と知っておきたい特別支援教育基礎知識」(明治図書)

「論作文・面接・実技・適性の精選実施問題」(共同出版)

 一ツ橋出版の本は、模擬応答例集が100例以上出ているのが特徴で、「どんな質問がされて、どんな答えが考えられるのか」だいたいのことがわかるようになっている。
 よくないと思われるのは次の点である。
1 「一つの質問とそれに対する答えを1ページでまとめる」という構成になっているので、短く答えるのが通例だと思われる質問でも、長々と答える応答例が出ている。
2 「ネットいじめに対する対応」など、最近は流行っている質問が取り上げられていない。

 明治図書方は応答例の答えの例と解説は充実している。特に、受験生自身のことについて聞く質問とその回答が充実している。
 ただし、応答例が17しか出ていないので、量的には非常に少ない。
 また、長く答える回答例が中心で、簡潔に答える回答についてはあまり書いていないし、「ネットいじめに対する対応」など新しい傾向の質問についても書いていない。
 面接試験とは直接関係ない、特別支援教育についてのページが40ページくらいあるが、すべて面接試験に関することを書いた方がいいように思った。

 共同出版の本は、「~精選実施問題」という題名(「~精選実施問題とその回答」ではない)で、回答例はない。質問に関しては、たいていの自治体の前年度の質問について、だいたいのことがわかる。 これは、「自分が受ける自治体では、どんなことが聞かれるか?」を知るための本で、他の2冊とは別の目的で使う本なのだろう。

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