体育の先生の最大の特徴は、優秀な人が多いことである。
原因を断定することはできないが、学生時代から優秀だった人が教員になる傾向がある。たとえば、英語を例にとれば、大学の外国語学科(英語専攻)とか英文科の学生だったら、外交官・商社マン・新聞記者などになる人の方が学校の先生になる人よりは優秀なことが多いのではないだろうか。だが、体育大学とか教育学部の体育学科などだと教員試験に受かって高校の教員になる人は、同期の中で最も優秀な人々である。
もう一つの特徴は、管理職(校長・教頭)になる人が多いことだ。「年を取るとグランドに立って教えることがきつくなる」ということもあるのかもしれないが、何故か体育の先生は管理職になる人が多い。そして、体育の先生から管理職になった人は、一般的に言えば生活指導に力を入れようとすることが多いようだ。
それから、体育の先生は体育科の部屋にいて、職員室(大職員室)にいないことが多い。体育の先生と何か相談しようとすると、出勤簿に押印しに職員室に来たときに捕まえるくらいしかない。本当にちゃんと相談したいことだったら体育科の部屋に出向いてもいいが、学校にもよるし普段からの人間関係とも関係あるのだけれど、体育科の部屋は、そんなに気楽に行きづらい場合もある。
それと、生徒に対する見方が、座学の先生とはかなり違う場合がある。座学では真面目にやる生徒が体育になると凄い消極的な態度になる子がいるからだ。
また、一般的に思われているように、教育困難校では生活指導の中心になることが多く、「ジャージの威力」という言葉もある。
教員数は、全日制の普通高校だと理科や社会の教員と同じくらいの人数で、大規模校でも6~7人くらいだ。定時制だと体育科と言っても1人か2人くらいしかいない。
出身大学は筑波大と日体大(日本体育大学)の人が多く、それ以外では学芸大学や(女の先生で)東京女子体育大学などの人もいる。私が前にいた学校では、体育科に日体大の先生と筑波大の人がいたが、その両者が軽い派閥争いのような状況にあった。
出身大学ではなく、大学時代に部活をやっていた人とサークル活動をやっていた人で考え方が対立することもある。部活をやっていた人の方が原理原則を重視する人が多く、サークル活動をやっていた人は柔軟に考える人が多いようである。
最近の体育大学では、「オールラウンド・サークル」というのが人気がある。これは、冬にスキーをやり春や秋はサッカーやバスケをやり、夏は水泳をやるというサークルである。「偏らないでいろいろなスポーツが勉強できるから将来体育の先生になるには向いている」ということでこいうものに入る人は多いようだ。確かに将来役に立つかもしれないが、年輩の体育の先生のなかには「最近の若者は…」と言って嘆く向きもある。
原因を断定することはできないが、学生時代から優秀だった人が教員になる傾向がある。たとえば、英語を例にとれば、大学の外国語学科(英語専攻)とか英文科の学生だったら、外交官・商社マン・新聞記者などになる人の方が学校の先生になる人よりは優秀なことが多いのではないだろうか。だが、体育大学とか教育学部の体育学科などだと教員試験に受かって高校の教員になる人は、同期の中で最も優秀な人々である。
もう一つの特徴は、管理職(校長・教頭)になる人が多いことだ。「年を取るとグランドに立って教えることがきつくなる」ということもあるのかもしれないが、何故か体育の先生は管理職になる人が多い。そして、体育の先生から管理職になった人は、一般的に言えば生活指導に力を入れようとすることが多いようだ。
それから、体育の先生は体育科の部屋にいて、職員室(大職員室)にいないことが多い。体育の先生と何か相談しようとすると、出勤簿に押印しに職員室に来たときに捕まえるくらいしかない。本当にちゃんと相談したいことだったら体育科の部屋に出向いてもいいが、学校にもよるし普段からの人間関係とも関係あるのだけれど、体育科の部屋は、そんなに気楽に行きづらい場合もある。
それと、生徒に対する見方が、座学の先生とはかなり違う場合がある。座学では真面目にやる生徒が体育になると凄い消極的な態度になる子がいるからだ。
また、一般的に思われているように、教育困難校では生活指導の中心になることが多く、「ジャージの威力」という言葉もある。
教員数は、全日制の普通高校だと理科や社会の教員と同じくらいの人数で、大規模校でも6~7人くらいだ。定時制だと体育科と言っても1人か2人くらいしかいない。
出身大学は筑波大と日体大(日本体育大学)の人が多く、それ以外では学芸大学や(女の先生で)東京女子体育大学などの人もいる。私が前にいた学校では、体育科に日体大の先生と筑波大の人がいたが、その両者が軽い派閥争いのような状況にあった。
出身大学ではなく、大学時代に部活をやっていた人とサークル活動をやっていた人で考え方が対立することもある。部活をやっていた人の方が原理原則を重視する人が多く、サークル活動をやっていた人は柔軟に考える人が多いようである。
最近の体育大学では、「オールラウンド・サークル」というのが人気がある。これは、冬にスキーをやり春や秋はサッカーやバスケをやり、夏は水泳をやるというサークルである。「偏らないでいろいろなスポーツが勉強できるから将来体育の先生になるには向いている」ということでこいうものに入る人は多いようだ。確かに将来役に立つかもしれないが、年輩の体育の先生のなかには「最近の若者は…」と言って嘆く向きもある。