2年前に中央線特急での定期運用を終え、東海道線特急への転用改造工事が進められてきたE257系。今春に特急『踊り子』の全ての列車を置き換えても改造が進められ、今年6月頃には首都圏の臨時列車用として使用される5000番台や5500番台が出場し始めました。

上の写真は2000番台のものとなりますが、5000番台シリーズもある程度、2000番台シリーズに準じた仕様になっています。

波動用の5000番台シリーズには、『踊り子』用の2000番台シリーズのような大規模な改造が施されておらず、外観塗装と制御機器の変更、ならびに車端部への大型荷物置き場の設置程度に留められました。2000番台では1両丸ごとに改造されたグリーン車も5000番台は中央線特急時代と同様、半室のままに留められました。あくまで臨時列車用として使われることが前提のため、座席の交換もなされず、座席上にランプも設置されていません。

そして出場からおおよそ2ヶ月が経ち、波動用のE257系も営業運転を始めました。その第1弾になったのが、房総特急です。8月11日から15日頃にかけ、9両編成の5000番台が臨時の特急『さざなみ』や『新宿さざなみ』にて、営業運転を行っているのです。同じE257系が使われている線区で、デビューを飾りました。

今後は今回の房総特急や、中央線の特急『富士回遊』の臨時列車、そして修学旅行などの集約臨をはじめ、首都圏の様々な路線で顔を出すことになるでしょう。もしかすると、メインの活躍の場となる東海道線で、2000番台シリーズと共演しながら走る姿を見られるのかも・・・と、密かに期待しています。

波動用E257系のデビューは・・・