とある投資家の運転手 | 昔話しですが、Los Angelesに住んでました。今はだいたい日本に居ます。やっぱりほぼ日本に居ませんw

昔話しですが、Los Angelesに住んでました。今はだいたい日本に居ます。やっぱりほぼ日本に居ませんw

最初にアメリカに行ったのは1989年頃から10年位住んでました。

もう20年位まえに帰ってきてるんだけど、あまり話した事がないんで書いてみようと思う。

思い出した順に書くので時系列はバラバラで、記憶を頼りに書いてるので、体験記ではあるけど正確さには欠けます。

 

警備会社からLA本社の東京支社に移り、支社長から指示されたのが関西から東京に進出しようとしている投資家の運転手。

 

まぁ警護って言い方はしてくれたけど、運転手だった。

 

神宮に近いプレハブのオフィスに行ってみると、前の駐車場部分に置いてあったのは、黒のベンツS500のロング、左ハンドルに法定ギリギリのスモークが貼られていて、関西ナンバーのぞろ目で光るタイプのナンバープレートだった。。。

 

会長が好きで自分でオーダーして自分で運転してきたらしい。

 

暫くこれを運転するのかと思うと、ちょっと気が重くなった。

 

1年程で会長の兄の経営する会社内のインサイダーとかに巻き込まれて、東京進出は止めてしまって、オレもお役御免になったけど、この車を運転している間に面白いことがいくつかあった。

 

インサイダーと言ったって家族経営なんだから、情報なんてほぼ共有みたいなもんだろうに、要するに業界から排除したかったのが見え見えだった。

 

内容は書けない。

 

いま日本中でみんながお世話になってるモノ絡み。

 

まぁいいや。

 

会長の仕事は投資家なのでとにかく人に会うのが仕事。

 

そこへの送り迎えがオレの仕事。

 

金曜の夜の銀座に迎えに行くと、中央通りなんて二重三重駐車なんて当たり前になってたが、この車で会長が出てくるのを待ってると、警察官が運転席の窓をコンコンってする。

 

窓を開けて何でしょうかと聞くと「ここ二重駐車禁止です。移動してください。」って、、、

 

「二重じゃないですよ、三重です。」って答えて他の車にも言えって言おうと思って顔を巡らせると、少し離れて警察官が何人か遠巻きに取り囲んでるのが分かった。

 

つづく