【パリの調香師】
監督・脚本
グレゴリー・マーニュ
出演者
エマニュエル・ドゥヴォス
グレゴリー・モンテル
セルジ・ロペス
ギュスタヴ・ケルヴェン
【あらすじ】
ディオールの香水“ジャドール”など数々の名作を作った天才調香師アンヌは、4年前に突如、嗅覚障害になり地位も名声も失った。ひっそり暮らしていたある日、人の良い運転手ギヨームを雇い入れる。やがてギヨームにも匂いを嗅ぎ分ける才能があることに気付く。
【おばちゃんの独り言よ】
フランスで一流の調香師が嗅覚障害を経て再生する姿を描く しがない運転手と調香師が香水業界で再起をかけて信頼関係を築いていく 過敏な嗅覚の彼女は匂いと香りが中心の生活 それが才能で天職でもあり日常生活の妨げにもなってしまう 言葉で表現することが難しい嗅覚の記憶容量には関心させられ興味深い 人間味ある運転手との交流で彼女の人との関わりにも変化が見て取れる 派手な演出は無いが調香師という特殊な職業を垣間見ることができ新鮮に映る 結末も簡略にまとめているが清々しさが残る お洒落で落ち着いた雰囲気ある作品