先日、山の中腹にある公園に行ったら大きなキンモクセイが咲いていたと、ブログに書きましたが、
数日後にまた行ったんです。
するとキンモクセイが全盛で一段と甘い香りを放ってました。その横で相方と腹ごしらえをしていたら、野鳥の声が聞こえてきました。
「なんの鳥かな?」
よく聞いていると、なんか鶯(ウグイス)に似てるな~と。
「え?こんな時期に?」
相方も首をかしげてましたが、リズムがウグイスのホーホケキョ。
でもなんだかおかしい。
谷渡り(警戒音)のケキョケキョケキョ・・・ みたいなのも聞こえてくる。
しかし、なにか変だ。
どこから聞こえてくるのかと、あたりを捜索したら、どうやら大きなキンモクセイの中みたいです。外からは中の様子が見えないので、木の下に入り込んで鳴き声のする上見上げてみました。
まずはその鳴き声をお聞きください。
鶯のようだけれども、どうも変。どこが変か?列挙してみましょう。
・ 声も鳴き方も少し違う。声に張りも無い。弱弱しい。
・ 通常、鶯は春にさえずる。夏にも老鶯と言ってさえずる個体はいる。秋になるとホーホケキョではなくチッチッ、ジッジッと鳴く。山にいると時々見ます。
・ ホーホケキョ(さえずり)とケキョケキョ(谷渡り)が入り混じっている。普通、ホーホケキョと鳴いている鶯に近づいて行くと、途中でこちらに気付いて、ケキョケキョ・・・と警戒音を発しながら移動して、またホーホケキョと鳴く。このパターンが多いです。
この時は、枯れ葉を踏んで結構足音が大きかったはずだし、鳥の方もこちらに気が付いていたはずです。それでもキンモクセイから出ようとせずに、ホーホケキョやらケキョケキョやら鳴いているので、ほんとに鶯なのかな~と。
ものまねをする鳥もいて、カケスとかモズ、ガビチョウなどいます。しかし、鶯の時期は終わっているし、それと、うっすらと鳥の影だけは見えたのですが、小さかったです。だからカケスとガビチョウは無いかと。モズはこんな標高の高い所にいないし。なによりかなり近寄ったのに、逃げずにずっと鳴いているんです。いや、キンモクセイの中では移動してましたが。
結局、ちゃんと姿を見ることはできず、諦めて、腹ごしらえをしていました。そのうちに少し離れた場所へ移動したらしく、もう追いかけませんでしたけど。大きさからすればやっぱり鶯なんですけど、弱々しく、さえずりと警戒が入り混じり、近寄っても(こちらに気付いているのに)なかなか飛び立って移動せずに鳴き続ける。
こんなの初めて見ましたよ。ほんとに山にはよくわからない鳥がいます。人間の声みたいに「オ・エー、オ・エー、オ・エー・・・」とか鳴きながら飛んでるのとか(←カケスが何かの真似をしていた可能性大)、「トゥルルー・カン 、トゥルルー・カン・・・」(カンというのは破裂音、勢いよく木の枝を折ったような、金属音に近い音)と鳴きながら飛んで行った鳥とか(←カンってどこで慣らしてるん??ちょっと怖くなりました)
ほんとに、山の中は不思議なことが多いです。多分、この鶯みたいな鳥、もう遭遇することはないでしょうけど姿見たかったな~。