一眼レフでの撮影モードで、今まではマニュアル(Mモード)一択でしたが、絞り優先のAモードを使うようになって(ほとんどの方はAモードじゃないかな)、ようやく慣れてきました。
NikonのD700の(というか昨今の一眼系は)機能が満載なので、使えていない機能が沢山あります。なんとなく使っていた測光モードとアクティブDライティングについて、実際に写真を撮って検証してみました。
簡単に用語説明しておくと、
測光モード・・・写真の露出(明るさ)を決めてくれる機能。
多分割(マルチパターン)測光、中央部重点測光、スポット測光の3つがある。呼び名は各メーカーともほぼ同じみたいですね。
アクティブDライティング・・・写真の白飛び、黒潰れ(写真が明るすぎて白一色、又は暗すぎて黒一色になる現象)
を抑えてくれる機能。しない、弱め、標準、強め、オートの5つから選択。メーカーによって呼び名が様々。機能も少々違うのかな。
キャノン/オートライティングオプティマイザ
ソニー /Dレンジオプティマイザー
などなど。
いずれにしても名前がかっこいいね。ガンダムとかエヴァなんかに出ても違和感なさそうな。
「Dレンジオプティマイザーを切れ!」みたいな笑笑
さて、被写体を求めて、ちょっと自然のある場所へ行って来ました。三脚を立ててじっくり腰をすえて撮ります。
ニコンの説明書によると、アクティブDライティングを使う場合は、測光モードをマルチパターンにするのが推奨なようなので、まずはマルチパターンにして、アクティブDライティングを変化させて撮ってみました。
絞りF6.3
ISO200
ホワイトバランス曇り
ピクチャーコントロールはビビット
露出を‐0.3に設定
ピントは被写体の光が少し当たっている葉の部分に合わせました。
全てJPEGで保存(いつもですが)。サイズ変更以外は編集なし。
この設定でアクティブDライティングをしないの状態で。
開けた場所にポツンと木が1本生えているのが好きなんです。何か主張しているような、もの哀しくもあり、趣を感じてしまいます。清少納言ならばいとをかしと言うところでしょう(??)。影の部分が黒一色(黒潰れ)になっている箇所があるのがわかります。
以下、アクティブDライティングを弱め、標準、強めに変化させてみました。
撮っている間に太陽が出たり隠れたりするので、単純に比較できない部分もありますが、影になっていた箇所が明るくなってコントラスト差が小さくなりました。
アクティブDライティングだけ変化させると、違いがよくわかりました。やってみて良かった。
次は、被写体を反対側から。ピンは葉の部分です。
測光モードをマルチパターンにして、アクティブDライティングをしない、強めの2枚。
あまり変化がわからないですが、アクティブDライティングを強めにした下の方が、明るい部分が暗くなった印象です。
測光モードを中央重点にして、アクティブDライティングをしない、強めの2枚。
測光モードをスポットにして、アクティブDライティングをしない、強めの2枚。
他にも色々撮ったのですが、森とか木々の中での撮影だと、どこを撮っても明暗差が生じるので、スポットだと露出が暴れるかも(?)。もっと枚数撮ってみないと断定できませんが。あくまで今日撮った感覚だけの話です。
それと、アクティブDライティングを無効にして測光モードだけで調整するのもアリ。どれが正解というのはなくて、自分がどんな写真を撮りたいか。ということです。
測光モードとアクティブDライティングを使いこなすには、もっと沢山撮って経験積まないと無理ですが、なんとなく頭の中で整理できた感じで良かったです。