前記事の続きです。

蝋梅の写真を撮った後、侘助椿の写真を撮りましたが、侘助椿について調べてみました。

 

そもそも椿は日本固有種で、古事記や万葉集にもその名が登場します。語源は「津葉木」葉につやがある、「厚葉木」葉が厚い、又、口元を表す「ツバ(唾)」など諸説あるらしいです。色々調べていると面白いですが少々ややこしい。

 

椿の一品種である侘助椿は、豊臣秀吉に仕えた庭師の名前とか、又、豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に持ち帰った人の名前だとかあります。日本固有種である椿ですが、小野妹子が隋の皇帝に椿を献上したと記録があるので、中国大陸で品種改良された椿がまた日本に逆輸入されたのでしょうか。そういう例もあるみたいです。

 

今回、一緒に撮った太郎冠者(たろうかじゃ)は、またの名を有楽(うらく)椿といい、茶人であった織田信長の実弟である織田有楽にちなんで付けられています。

 

どうでもいい前置きがまだ続きます笑笑

 

侘助が登場する歌。

侘助/石川さゆり

石川さゆりさんといえば、天城越えか津軽海峡・冬景色ですが、こんな歌があったんですね。白い侘助に想い人の姿を映しているような歌詞ですね。何かの理由で別れた人を白侘助で思い出すといったところでしょうか。何を歌っても歌声は圧巻。

春告鳥/さだまさし

歌の冒頭部分に侘助が出てきます。散った侘助が水面に落ちて錦鯉が驚いて、水面を叩いて逃げて行く様子を、もの哀しく描写していて、これを20代に書いていたのが驚き。

 

はい。閑話休題。本題に戻りましょう。

 

まずは、侘助です。

名札によると、斑入り胡蝶侘助(ふいりこちょうわびすけ)だそうです。

 

 

 

 

 

 

日頃、よく見かけるのは、藪椿ばかりなので斑入り模様の花弁が綺麗です。

 

 

 

 

 

 

整った形のものが、なかなか無かったのと、木の上の方に咲いているものは、撮影し辛かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅い部分も少し淡くていい感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは名札の正式名称を忘れてしまいましたが、卜伴(ぼくはん)の椿です。

 

 

珍しい形です。

 

 

 

 

まだ開き切っていませんね。

 

 

 

 

 

 

 

後で写真を確認したら、ボクハンはあまり枚数を撮っていませんでした。

 

 

 

 

最後は、太郎冠者(たろうかじゃ)です。

 

 

 

ピンク色の椿です。

 

 

 

 

もともと太郎冠者というのは、能・狂言の役柄の名前だそうで、それがどういう経緯で椿の品種の名になったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花弁の淵あたりが痛んでいるのか、虫に食われたのか茶変しているのも多数ありますが、個人的にはそれも侘び寂びがあって好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椿の三品種を楽しめました。蝋梅も今頃は満開かな。また時期を変えて恵心院に行ってみようと思います。