先日、バイクに乗って檜(ヒノキ)の葉の写真を撮ってきました。単なる葉っぱの写真なんですが。
日本の国土は約7割が森林です。先進国では珍しい森林大国だとか。


森林の約半分が広葉樹林(=自然林)、残りの半分が針葉樹林(=人工林)です。
針葉樹の代表格が杉と檜で、どちらも真っすぐに伸びるので、興味がなければどちらか見分けがつきにくいですね。葉も幹も見れば違いはすぐにわかりますが。


檜の葉はこんな感じです。



 

他にも檜の仲間があって、ヒノキ、サワラ、ネズコ(炭治郎の妹ではありません!笑)、アスナロがあります。アスナロの名前だけは昔から知っていたのですが、東北や北海道に分布しているらしく一度見てみたいです。檜とサワラは似ていて見分けが難しいですが、葉の裏を見ればわかります。今回のは檜です。全部調べたわけではないですけど。


で、なんで檜の葉っぱを撮ったかというと、


平べったくて面白いから笑笑。



 

 

横から見ると楽しい。シダ植物みたい。

 

 

 

 

できるだけ平べったさが強調されるように撮ってみたくなります。

 



 

杉、檜は広葉樹林みたいに葉を落とさないし、葉に油分が含まれているので落ちても腐らない。ということは、土が腐葉土にならず、あまり保水しないのです。あと面白いのは、山の斜面に生えている針葉樹は、斜面の下側に根を張って踏ん張るように立っています。広葉樹は斜面の上側に根を張って斜面にぶら下がるように立っています。ということは、山の麓の地面が崩壊すると、針葉樹は芋づる式に崩れてしまうことになります。根が浅いとも言われていますね。
 

 

少し遠目から見ても結構面白い。



 

 

どこにでもあるので見たことがあると思います。

 



 

冬になると茶変する葉もあります。

 

 

人工林の檜は一般住宅に使われますが、神社仏閣などは天然の檜です。人工林よりもきめ細かくて固くて強く、何百年ももつ木材らしいです。杉も檜も、もう天然のものが無くなって在庫が無くなりつつあるらしいですが。





もっと遠目からみると、ちょっと柔らかく見える。モフモフした感じ。

 





下の写真は杉と檜が混在していて、中央と左側は杉です。右側もかな?ちょっとわかりにくいかもしれません。

 



 

森って面白い。

 

ところで、杉、檜に代表される針葉樹林は、最近、放置されて荒れて問題になってますね。戦後、資材確保とかでどんどん山を削ったり伐採して広葉樹林から針葉樹林に植え替えたのいいですが、外国産の安価な木材が輸入されるようになったので、採算合わなくなったりで林業辞めたり後継ぎがいなくて放置したままになっているとか。儲からない仕事になったので職業とする人も少なくなった。


針葉樹林は動物の餌も無いし、保水力も無い。倒れやすいなど問題もありましすが(花粉症も)、広葉樹林よりもCO2吸収能力は強いので、地球温暖化防止には一役買っています。ただ、それも若い育ちざかりの木に限っての話なんですが。もっと国内の木材をどんどん使って、植えて新陳代謝を繰り返せば、CO2削減になるし林業も盛んになって山も荒れないんじゃないかと思うんですけどね。世の中うまくいかないもんです。