とある日の朝礼で社長(←ベンツ乗り)が、「日本よりドイツの方が車を作る技術が上だ」という話を始められて、その理由とか技術力について話があったのですが、その内容についてはほとんど頭に入って来ず(笑)。モノ作りの技術や技術力の向上については、一般的に色々な話があってどれも正解であると思いますが、自分の持論は至ってシンプルです。
「丁寧な仕事をする」
ただこれだけ。これに尽きると思います。理論はたくさんあるでしょうけど、要するに一つ一つの仕事を丁寧にやれるかどうかということ。技術力というのは突き詰めればたったそれだけの事だと思います。最新の設備とか複雑な理論で何かを作るということよりも、一つ一つを丁寧にこなすという習性と伝統が高い技術力を産み出す礎になると思います。
若い頃に上司から、「本番の仕事(量産)に入る前の準備、段取りを丁寧にやらないから、後々の調整に時間が掛かって結局品質もバラつく」ということで度々叱られてました。この頃の事が今でも自分の仕事の基本になってるんですが。
忙しいからと言って、本来時間を掛けてでも丁寧にやるべき事を、時間を優先して「とりあえず」で適当にやってしまうと、品質の良い物を安定して作ることはできないでしょう。やるべき事はキチンと丁寧にやっておいて、時間を短縮するのはその次の話。順番を間違えると良い物は作れない。日々の忙しい仕事の中でそういう仕事をやれるかどうかという事が、技術力を向上できるか否かの別れ道になるのでは。ということを考えていたら朝礼が終わってしまいました(笑)
できればそういう話を期待していたんですが、やはり現場で実務をやらずに机上で勉強した人が話すような内容でしたね。でも、経営者はそこまで具体的なことを語れる必要は無いかもしれません。将来の展望と目標だけ示してもらえればそれでいいのですが。
それはそうと、車もバイクも一度はドイツ車に乗ってみたいと思ったのは言うまでもありません(笑)
次回もこういう話続きます。