100年の歴史を誇る内燃機関は終焉に向かってますが、代わりにHV、PHV、EVが普及しつつありますが、それと同時に注目すべきは、量産車の車体カーボン化でしょうか。

昨今の排ガス規制に伴い、車体の軽量化が必須になってきましたが、そこに目を付けている炭素繊維メーカーが、航空機から自動車市場へシフトする動きが本格的に始まって一年くらい(もっと?)なのかな。三社とも工場建設とか設備投資、買収など相当積極的にやってますね。


本格的な量産車のカーボン化はもうちょい先かもしれませんが、チラホラ耳に入ってくるようになってきたので、いよいよ現実味が出てきたと思います。

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炭素繊維業界は王者の東レを帝人と三菱レイヨンが追いかける構図ですが、自動車産業への供給本格化に伴ってパワーバランスが崩れる可能性もあって、注目していると面白いです。帝人はプラットフォーム自体からカーボンで見直す提案もしているようですし。各社とも繊維の供給だけではなく買収などでコンポジット化(繊維+樹脂で複合材へ)まで考えているみたいですね。


自動車そのものというよりも、戦後から産業を支えてきた鉄が複合材に変わりつつあるので、今後の工業界は、そういう意味でかなりの変化を遂げるのではないでしょうか。ただ、それと同時に我々の耳を潤してくれた内燃機関のエンジン音が聞けなくなる日も近いと思えば寂しい限りです。