我が職場に(格安)中古でやってきて、活躍している研磨用の機械。
じょーんず&しっぷまん(Jones & Shipman)日本では馴染みが薄いですが世界的に有名な、英国老舗企業です。イギリスから輸入後、どこかの国内企業が使って、回りまわって自職場へやってきました。
海外製の機械をバラしてみると、日本製とは考え方というかセンスが違うな~と思います。たとえばモーターのフレームへのマウントの仕方とか、過去の経験からこうなってるはずだ。と部品を外していくと、あれ?どうなってるんだ?ということで手こずったりします。しかもネジは全てインチなので工具も揃えないと分解すらできません。
今回は機械のタンクから水(水溶性の油)を汲み上げる為のポンプを付けたいと思ったのですが、電源ーポンプースイッチの配線がどうなってるのかわからない。中古なので配線図は無し。最初から配線をたどって把握しようとしましたが、モーターの数も多いので複雑。
とりあえず、ON、OFFを行う押しボタンが見たことない形状だったので、バラして中を見ることにしました。
真ん中のボタン。上から押すとポンプ停止。下から押すとポンプが可動する。おそらく単純にa接点とb接点(a接点・・・ONで電流が流れてOFFで切れる b接点・・・ONで電流が切れてOFFで流れる)の組み合わせだろうと予測。
外して裏側をチェック。


配線が上下2本ずつ出ているので、ますます1a1bのスイッチだろうという確信が沸いてきました。テスターで導通テストをやってみるとわかりますが、中が気になるので分解してみます。

中心にあるマイナスネジを日本外すと、二つに分かれました。
なんだこの赤い突起(レバー)は?

要するに機械の前からボタンを押す行為は、この赤い突起レバーを上下させていることになるらしい。
もうわかったゾ。もう片方を更にバラしてみたらナルホド!

こういうことでした。レバーの上下運動に伴ってどちらかのバネを縮めるわけですね。上がa接点(onで電流が流れる)、下がb接点(offで電流が流れる)。仕組みがわかりますか?じっと観察したらわかりますね。英国人ってこういう発想するのか~とちょっと面白い。
これでスッキリ!・・・しかし!、スイッチの仕組みだけ理解しても駄目。肝心の配線の謎解きをしないと!・・・でも時間が掛かるし、他の仕事もあるのでもうやってられない。
で、電源から配線を分岐して新たに簡単な回路を作って新しい(国内製の)スイッチを設置しました(笑)スイッチの分解は無意味f^^;

右側が機械の電源ボックス、左側に白い箱と中にポンプ用の電磁接触器(マグネットスイッチ)を設置してみました。電源ボックスから動力用の三相を引き込んで、機械全面に新しいスイッチを設けて配線して終了。一日でやったわけではありませんが、コツコツとやって使いやすくなりました。古い設備なので、自分でやれる箇所は少しずつ治してやらないといけないんですが、海外製はほんとやりにくい。。。