最近、会社でマシニングセンター導入計画が進んでまして、約7年振りにマシニングで仕事をすることになりそうです。



マシニングセンターとは(略してマシン)、早い話、金属、樹脂などの素材を削ったりして立体的な部品を加工する機械。

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バイク部品で、これならマシンで比較的簡単に作れそうな部品としては、トップブリッジとか。

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簡単と言っても、もちろん材料、切削工具、冶工具、プログラムなど揃えてからなので、当たり前に時間と労力は使います。でも、形からして、準備から完成までのイメージできます。


で、現在のマシンのトレンドはいかなるものか調べてみたら、やっぱりこの業界も進歩が早い。しばらく遠ざかっている間に変わってる~。


まず、マシニングセンターの大まかな分類として、

ざっくり、

BT30(30番)=小型
BT40(40番)=中型
BT50(50番)=大型
一般的に普及しているのは40番。50番はかなり高剛性。そして30番は、

自分の持論として、30番(BT30)のマシニングなんて使い物にならない。

昔、自職場に配備された30番のマシニングが、剛性が弱すぎてあっと言う間にボロボロに・・・。100分の何ミリ追いかけて仕事しているのに、全然寸法が出せない!しかも故障の連続で、
「またメーカーが修理に来た・・・」
補償期間なので無料修理でしたが、何回来るねん!?って感じ。




で、今回の打ち合わせの時に、某工作機械メーカー出身の仲介業者の方に、

「30番のマシンは剛性が弱すぎてダメなのでは?40番じゃないと。」
と僕が言ったら、

「30番が使い物にならないというのは、昔の話だよ。だから昔は、30番はマシニングセンターと呼ばなかった。タッピングボール盤という名前がついていたでしょ?」

「あぁ、確かにそうですねぇ。」


「でも、30番て小型で小スペースでも設置できるから、結構需要があって、各メーカー共に改良して、剛性が上がって使えるようになってきたんだよ。だから今は、堂々とマシニングセンターと言って売ってる。」

「へぇ~、そうなんですか~。」

7年もろくに情報収集していなかったから、知らなかったけど、機械はなんでも進歩が早いですからね。

帰ってから、工作機械メーカー最大手となったDMG森精機のHPを除いてみたら、
ホント、BT30押しだね~。

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ほんとに40番に匹敵するんだろうねぇ~?

それにしても、形もオシャレになった。

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制御装置も自社製なんですよ。OEMかもしれないけど。昔はFUNACのロゴが入ってたんですけどね~。OSはWindowsだと思うので使いやすいでしょう。


あと、最近は5軸制御が当たり前になりつつあるようですね。自分がオペレーターとして従事していた頃は、まだ珍しかったですが、人手を減らして工程を集約したいというのが普通の考えなので、そうなるのでしょうね。

割と、新しいモノ好きのうちの社長も複合機に目がくらんでいたようですが、ウチの製品を加工するのに5軸はいらんから・・・ ということで無難に3軸を導入することになってホッとしました(笑)

今更、5軸のプログラム覚えたくないし、3軸なら今でも大丈夫。

それと、ついでにNC旋盤も調べてみましたが、最近はこれまた、ターニングセンターという名前で複合機能のついたものが当たり前のようです。

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Y軸、ミーリング付き当たり前。こちらも後工程集約の需要が多いようで。しかもミーリングはモーターのビルトイン方式。自分がNC旋盤のオペレーターだったころはミーリング付きが出てきたばかりで、ビルトインじゃなくて、ベルト駆動だったので負荷でベルトが滑ったり、ベルト交換が大変だったりしましたが、かなり良くなってます。が、しかしその分プログラムなど扱いは難しくなってます。

あと、刃物などツール類もかなり進化してるので、導入までに勉強して自分の知識とのギャップを埋めないといけません。設備が入ったらそれはそれで、楽しい一面はありますが、その分大変だな~。二輪趣味の時間が減らないようにしないとね。