●舞鶴市へ突入!
機材であれ、体であれ、トラブルを抱えたまま走行を続けるのは、なかなかストレスの溜まるものです。でも、それも含めてロングライド。うまくいかない事もあるから楽しいのです。

左膝に痛みを抱えたまま舞鶴市を目指します。せめて天橋立までは行かないと、今回のライドとしてはあまりにも淋しい。そこから先どうするかは、行ってから考えることにします。ちなみに膝痛を誤魔化しながら自転車を漕ぐ方法なら心得ています。シッティングは股関節で漕ぎ、ダンシングは膝が真っ直ぐに伸びた瞬間に体重で踏む。膝から下は使わない。

幸い、今回のルートには激坂も無く、延々と向かい風というわけでもなかったので助かりました。そして、やっと舞鶴市に入りました。
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西舞鶴です。ようやくここまで来ました。このあたりは車も少なくてかなり走り易いです。ちょうど下りで見通しのいい所でスピード違反の取締りをやってました。
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何台か検挙されてましたが、GW中に捕まったらテンション下がりますね。




そして、市街地に入りました。もう海が近い。
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このあたりのGoogleストリートビューは2013年のものですが、現在は自転車レーンが出来ていて結構走り易かったです。ここまで来たら、天橋立はすぐ目の前。と思っていたのですが、走っていたら「あと26km」の表示が目に入りました。

「なんだ、まだ後1時間以上走らないと。」


●宮津市へ入ったらいよいよ
国道175号線を西へ走って念仏峠(心霊スポットだったらしい)を越えて由良川を越えます。
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河口付近なので川幅が広いです。



由良川を越えたら、国道178号線に入って進路を北へ変えます。
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すると、お待ちかねの追い風!




おぉ!快適だ~。追い風は足に優しい。
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そしてついに目の前に大海原が現れました。




う、海だ!!



やっぱり海はいい!綺麗な山々に癒されたあとは、雄大な日本海が長旅の疲れを癒してくれる。空は晴天で海はエメラルドグリーン。気温はちょうど良い。自分の足で山を越えてここまで来たのです。これぞロングライドの醍醐味。

そしてここからの景色が、今回のライドで最も美しい場所です。
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(↑自主規制)

ま、まるで天国じゃないか!




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途中で止まっては、写真を撮ります。



ただ、喜んでばかりはいられません。この海岸沿いは道幅が狭い上に、ブラインドコーナーの連続です。後ろから走って来る車からは、自分が見えない所もあるのです。そして、その心配を裏付けるような看板も。
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「山すその歩行者、自転車に注意!」ですと!?(こんな看板がたくさんある)

GW中ということで、普段車に乗らない人が運転していたり、絶景に気を取られて自転車が目に入っておらず、後ろから追突・・・なんて恐ろしいことを考えてしまいゾッとしました。常にバックミラーに目をやって、わざと中央寄りに走って自分の存在をアピール。そして、車が近づいて来たら速やかに端へ寄って追い越してもらう。ブラインドコーナーに入ったら、加速して抜ける。そんなことをやりながら、合間にチラッと景色を見る。


無意味に疲れました (o´Д`)=з


そしてここを超えて最後のトンネルを抜ければ、
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天橋立はすぐそこです。
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数キロ手前から大渋滞でしたが、自転車なら関係ありません。


そして、ようやく着きました。
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(↑自主規制)

膝のトラブルと風に翻弄されたので、午後1時くらいに到着。150キロの道程でした。さすが日本三景。きれいな所です。一説によると、2~3千年前にこの天橋立は地殻変動で出現したらしいです。2千年前から人が渡っていたのでしょうか。
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本当はこんな景色が見たかったのですが、
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自転車を置いてケーブルカーで上がらねばならず、あきらめました。それに、もともと通過地点のつもりだったので、さほど興味がありません。ここでの滞在時間はわずか10分ほど。一応動画だけ貼り付けておきます↓



●初輪行で無事帰還
さぁ、ここからどうするか?
最北端を目指すのか、伊根の舟屋まで行くのか、ここで帰るのか。

結局、膝を本格的に痛めてしまう前に、ここまでにして引き返すことにしました。ここまでの走行ペースが遅かったので体力もまだまだあるし、乳酸も溜まっていないし、気分もノリノリです。しかし、膝が痛くなってから結局50kmも走ってきましたか
ら、これ以上まともに走れる気もしません。大事をとってここで終了です。



そうと決まれば、時間は十分にあります。丹後鉄道で、天橋立駅の一つ手前の駅である岩滝口駅というところから輪行で乗ることにしました。
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海岸沿いに歩行者、自転車道があって気持ち良かったです。
   動画です↓

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岩滝口に着いてみたら、無人駅で自分以外は誰もいません。カラフルな駅です。1時間半くらい待ちました^^;
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券売機もシャッターが閉まったままです^^ 一両だけの電車に乗り込んだら、整理券を取って後でお金を払います。



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ローカルな鉄道もなかなかいいですな。これはこれで楽しいです。

乗り換えの西舞鶴駅でホームを間違えたりして、危うく特急を乗り過ごすところでし
たが、どうにか乗り込んで京都駅へ。18時過ぎに着。

走行距離155キロなのですが、あまりにも不完全燃焼なので京都駅で自転車を組み立てて自走で帰りました。
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結局トータルで180キロだったのですが、京都駅からの自走がきいたのか、帰ったら階段の上り下りも辛いほど左膝が痛かったです。(一晩寝たら治りましたが)とりあえず、無事に帰宅してプチ冒険は終わりました。


思い通りにいかずに、途中で断念したライドでしたが結構楽しめました。トラブルもロングライドのうち。計算どおりにいかない事もまた楽しいのです。

でも、実はロングライドで最も至福の瞬間なのは、帰ってからビールを飲む時なのですが(笑)