この記事はココからの続きです。
寝物語の里は滋賀県(近江国)と岐阜県(美濃国)の県境に位置しています。
したがって、琵琶湖沿いを北上し、米原から東へ岐阜の関ヶ原を目指すというルートにしました。

出発は6時台に出るつもりが7時半。まぁ、無理の無い出発時間です。
琵琶湖に出るには、定番のコースである京都の宇治田原町から滋賀県の大石町へ抜けます。体が温まりきらないうちに、ちょっとした峠を越えないといけません。
猿丸神社

京都府と滋賀県の県境です。ここを境目にして、気温が突然変わります。ここから滋賀県側に入ると急に冷たく引き締まった空気に変わります。大石町へ下ってそのまま県道3号線に出て北上。瀬田川沿いのコンビニで休憩。

コーヒーで温まりました。

瀬田の唐橋

ここからヒタスラに琵琶湖沿いを走るのですが、予想通りの追い風です。
こりゃ、楽ができるな
と、気分も軽いv(≧∇≦)v
調子よく淡々と走って琵琶湖大橋に着きました。


結構な強風が吹いてました。これを逆に走るとなるとゾッとしますが、追い風なら大歓迎です。しかも帰りは電車で一気に南へ移動しますから。
休憩を終えて走りだすと、前方に3台のロードが列車を組んで走ってました。しばらくは少し離れて着いていたのですが、ジリジリと離されていきます。
キミたち、4人でローテしないかい?
と言えるわけもなく、ここは無理をせずに自転車道に逃げて、あっさりペースダウンしました。自転車道は少々走り難いですが、車に神経を使わなくて良いのでいいです。
で、順調に近江八幡入り。自転車乗りに人気のファミリーマート近江八幡白王町店で休憩を取ります。

珍しくこの日は他の自転車乗りは誰もいませんでした。いつもなら、自転車を止める場所が無いくらいなのですが、こんなのは初めてのことです。ガラーンとしてました。
写真に写っている旗を見てもらえばわかりますが、風がかなり強いです。サイクルハンガーに掛けた自転車が揺れています。走っていると斜め後ろから吹いている感じでしょうか。時々横風になりますが、結構快適な感じです。
しばしの休憩の後、出発したのですがここから米原までの間、自転車乗りを見かけたのはたったの一人だけ。真夏のビワイチの時は結構走ってたんですが、この時期の琵琶湖沿いがこんなに閑散としているとは。他の方の自転車を観察したり、少し話したりするのが結構好きなもんで、ちょっと寂しいですね。
そしてこれまた順調に彦根入りしました。
サークルK 彦根ミシガン通り店

ここもいつもローディが多いところですが、誰もおらず。
ここまで来たら、長浜、米原はもうすぐです。定番の長浜びわこ大仏前で写真

さて、自分の立てた計画ルートを下の画像で説明しますが、

r37→R365→R21(赤色ルート)というルートで目的地へ辿りつく計画なのです。R21でそのまま目的地にたどり着く(青色ルート)が格段に近道なのですが、R8とR21の交差点をグーグルストリートビューで見たところ、
どうしても自転車で無事に右折できる気がしない。
交通量もかなり多いですし。というわけで、ぐる~~っと伊吹山の麓を回るコースを選んだわけです。
ただ、家でプリントアウトした地図を忘れてきてしまい、コンビニで地図を見て適当に走ってR365に出ることにしました。
適当に路地を抜けて東へ向かいます。

こんな路地に気軽に入っていけるのも自転車ならではですね。
見つけたぞ。国道365号線。

ここから岐阜県の関ヶ原に入って、すぐにR21でまた滋賀県に戻るのですが、関ヶ原まで18キロあります。しかもここへきてかなり脚にきている。
ここで約110キロくらいの走行距離で、基本的に追い風コンディションだったので、辛い道のりではなかったはずなのですが、最近は実走距離が少なく、ポタリング程度のライドが主だったので走力が落ちていたのがここで露呈しました。
たいしたアップダウンも無いこの道で脚が辛くて仕方が無い。ちょっとした登りで速度が15km/hほどに低下してしまいました。
ただ、この国道から見上げる伊吹山の迫力は凄いです。


標高は1377mと、大したことはありませんが、形が個性的ですよね。
海底火山の噴火によってできた伊吹山は、良質な石灰が出る為、大規模な採掘場があります。採掘場にドライブウェイ、スキー場の全てが麓から見えます。
いつも琵琶湖沿いから横目で伊吹山を見ていましたが、ここまで近寄ると相当な迫力があります。
しかもR365は、伊吹山の麓でを少し弧を描いているので、走っている間に見る角度が変わり、山の色んな表情が見えるわけです。脚が辛いですが、ここまで来た甲斐がありましたよ。
で、R365で関ヶ原に入って、合戦場の横を通り過ぎて、

R21で無駄にアップダウンを繰り返して、

県境に近づいたところでついに案内版を見つけました。

ここからすぐ近くにありました。
寝物語の里


学生だった頃にここに来たいと思ってから二十年以上。やっときた。ちょっと感動しました^^

ここがちょうど滋賀と岐阜の県境なわけですが、昔は近江国と美濃国の国境だったんですよね。ここを勝手に超えると脱藩の罪に問われるわけで超えるわけにいきません。国境といっても水路があるだけなんですが、この水路を挟んで両国の番所や旅籠があったらしく、直接会うわけにいかないので、夜に寝ながら隣国の人と語り合った。
というなんともロマンの溢れる場所じゃないですか。何百年も前のこの場所で、実際にどんな建物があって、どんな会話をしていたのか、と色々想像するだけで楽しいです。実は内緒で行き来していたかもわかりませんね。
さて、ようやく目的を果たしたので、後は帰路につくのですが時刻は既に15時20分くらいです。ヘタレなペースだった為、予想以上に時間を費やしました。ここから米原駅に行って、サイクルトレインに乗る予定なのですが・・・
次回につづく