前回記事のつづきです。美山ふれあい広場で腹ごしらえと補給を済ませた後、後半戦に突入です。
 
 
ここからは府道38号線美山かやぶきの里を目指す。
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今回のライド最長となる38号線。進路は北から緩やかに東向きに向きを変える。
かやぶきの里はふれあい広場から僅か6キロ北東の位置にある。走り出してすぐに到着。
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ここは茅葺き屋根の家屋が立ち並ぶ集落である。
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思わず岐阜県の白川郷を連想するが、この美山かやぶきの里は、維持管理は住民達が出資し、有限会社かやぶきの里を設立して運営しているそうだ。
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少し寄り道して集落内を走り抜けて、38号線に戻る。
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かやぶきの里を抜けても風情のある景色が延々と続く。
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東向きだった道がやがて南向きになり、少し追い風に。この道でロードバイクと結構すれ違った。走ってくるロードが結構スピードに乗っているので、峠が近いと予感する。そして本ライド最大の峠、佐々里峠のお出ましとなる。
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 初めて登る峠なので、距離、勾配は不明。序盤は結構緩やかで喋りながら登っていける。後半になるにつれ、勾配がきつくなってきた。普段登っている犬打や大正池ほど激坂ではないにしても、結構距離が長い!
いや、初めての道で先がわからないという不安から長く感じるのか、終盤はもがきつつ、ほぼダンシング。ようやく頂上へついた。きつかった~。
 
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 ここへ来るまでに70キロ近く走っているからな。少しだけ休憩してダウンヒル開始。反対側の方が急だわ。前を走るワゴン車のペースが遅く、相方がちょっとイラつく。 「邪魔やね~ん」 あまり接近すると、急ブレーキに対応できないと注意する。相方は登りはチマチマと登るのに下りはやたらと速い。60キロ/hくらい出てもあまり抵抗がなさそうだ。コーナーでブレーキをかけるタイミングといい、体重の移動といい、それなりに走れている。
 
途中で相方の前に出て、さらにワゴン車の後ろについて走る。相方との差を確認する為、一瞬振り向くと相方の更に後方に別のロードが迫っていた。道を譲ろうと後ろの相方に合図を出し、自分も左に寄せて通過を待つ。追い越される瞬間、目をやると、なんと女性ローディだった。しかもピンで。速い。常に40キロ/hくらいは出ている。フレームは確かCEEPOのエアロフレームだったような。それにコスカボ装着。下りコーナーで曲がる方向に膝をクイッと出し、ヒラリヒラリと下って行った。ワゴン車煽りながら(笑)
すげ~。というかよくやるなぁ。単なるホビーレーサーには見えなかった。
 
峠を下りきってからも下り基調だが、ここからがまだまだ長かった。延々と走っても次なる目標の R477がいっこうに見えてこない。翌日は仕事だし、夕方くらいに自宅に戻りたいと思っていたものの、既に夕方が近づきつつある。R477に出て最後の休憩場所である道の駅ウッディ京北に寄り、そこから更にダム周回路を走ってデポ地点に戻らねばならない。結構時間を食ってしまった。
 
相方もダレてきたらしく
 
「R477まだ~?」
 
「う~ん もうちょい」
 
とかいう会話を何度か繰り返し、途中で水分補給して、
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ようやくR477に入った。
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「ここまでくればウッディ京北までもうすぐだ」
と言ってから更に1時間以上走行する。
 
 
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「ウッディまだ~?」
 
「う~ん もうちょい」
そろそろキレかけるころだ。
ヤバくね?
 
そんなこんなで着いた。ウッディ京北。時間は午後4時。
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そもそも出発前は全ての行程で100キロだと言い切っていたのに、ここですでに100キロになった。
相方、

「いったいどういう計算で100キロ?」

前日に、相方に距離がどのくらいあるのか聞かれた時、自信満々に全工程で100キロだと答えていた為、不可思議に思ったらしい。
 
いったいどういう計算かって??
 
「そらもう、GOOGLE地図使って目分量で。」
 
「あん?むかっ め…、めぶんりょぉ~!?」
サンバイザーの向こう側で髪の毛が逆立っていた。(ような気がした)
 
 
 
 
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スーパーサイヤ人に変身されても困る。
 
「GOOGLE地図使って、なんで距離の測定は目分量やねん!」
 
と、カメハメ波まで出しそうな勢いだった。しかも分割でプリントアウトした地図は地名が見難いからと縮尺をそれぞれ変更していたので、余計に距離感がつかめなかったのである。
そういえば、ソロで走る時はいつも適当だもんなぁ…。
 
ま、ペダルを回していればいつかは着くんだよ。
 
と、呑気なことばかり言っていられない。明日は仕事だし、早く帰らないと。
 ここでパンを食べて、気を取り直して再出発。R477~府道364で朝の宇津峡公園へ戻る。ここからは早かった。順調に走行しダム周回路へ。
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ウッディから1時間くらいでデポ地点の道の駅スプリングス○○に戻れた。5時に到着。走行距離120キロだった。
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売店で相方が携帯を落とすというハプニングもあったが、どうにか帰路につき、自宅へ戻ると7時になっていた。当初の予定より大幅に帰宅が遅れたものの、走りきった満足感は大きい。豊かな自然と歴史と風情のある静かな空気がサイクリスト達を魅了する美山。また来よう。楽しかった。
 
その後、我が家において初めての土地でのライドやポタに関しては、事前に立案書を、予定コースを添付のうえ相方に提出し、相方が精査、許可を下し、走行が可能となるシステムが導入されたことはいうまでもない(笑)