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Review

エンターテイメント評論(本、映像、音楽、お笑い…)



貴重なワーナー・ブラザーズレーベルのアルバム…当時こういう長尺もの流行ってたのか(明らかにビッチェズブリューの影響だと思うが…)。全然売れなかったみたいだが、中身の演奏はなかなかのもの。コマーシャルベースには乗らないまでも時代の先を行き過ぎたか?



「OSTINATO」

一曲目からいきなりの変拍子。なかなか捉えきれず、ボーッと聞いてると意識が持って行かれそうになるが、慣れてくるとだんだん8+7の15拍子だということが見えてくる。冒頭のトランペットソロパートもカッコいいが中盤からのハンコックのソロパートはさらに燃える。アフリカの呪術的なサウンドを意識したのかじわじわと宗教的な色彩も帯びてくる。ベースはブレずにひたすらの刻み、そして最後は余韻を残さずカットアウト!


「YOU'LL KNOW WHEN YOU GET THERE」

初めて聞いたのは「VSOP ニューポートの追想」だったと思うが、ライブ演奏ではなくスタジオ収録のどっしりさがいい。ベースとトロンボーンのリフが印象的で、それに乗っかるハンコックのソロも含めすべてが幻想的…こういうのもええなぁ…