昨日、久しぶりに外にでてみました。
電車に乗って歯医者へ。
電車に乗った瞬間、何故か「最後の授業」という本を思い出しました。
余命半年の大学教授が、行った「最後の授業」をまとめたものです。著者名が出てこなくて、調べました。
ランディ・パウシュという方でした。
Kindleで読み返してみました。
最後の授業は、
彼の夢の叶え方、生き方について。
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壁があるのは夢に対する思いの強さを証明するため。
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正しく生きれば、人生の歯車が回って、夢は実現します。
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まだ小さい子供に何を残せるのか?
それを考え抜かれて講義された最後のシーンがとても印象的で号泣ものです。
今回は、久しぶりに読み返して、ちょっと違う箇所がジーンときました。
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人の一番いいところを探すこと。
誰でもいつか必ず長所をみせてくれます。
何年かかってもひたすら待つことです。
悪いところだけの人間は1人もいません。
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ひたすら待つ。
教育の本質だなぁと思いました。
スピードが要求されるビジネスの中で
部下をたくさん抱えて動かしていくのに、
「待つ」のは、とても勇気のいることです。
それでも、今この場に一緒にいるのは、
何かご縁があるから。
わたしの父も教育に携わる仕事をしていました。
ひたすら「待つ」ということを実践していたなあと思い出しました。
詳しくは、書けないけど、
本人がYesと、自ら言うまで、
ゆっくり時間をかけていたように思います。
私は、転職してから、
リーダー職の仕事が増え、いちプレイヤーではいられなくなっていきました。
これから、みんなを鼓舞するためにどうしたらいいのかを考える必要があるなと考える日々が増えました。
今年、本当にマネジャーになってみて、
日々試行錯誤の繰り返しでした。
最初に上司に今のポジションについて、
こういわれました。
「今年◯◯さんが、失敗したとしても、僕は何もいいませんし、結果を期待していません。なぜなら君ははじめてこのチームを率いていくからです。
○○さんには、みんなのやる気を引き出し、モチベーションを上げることをやってほしいと思います。」
私のスキルを見抜いたメッセージでした。
見ていないようで、上司はよく見ているものなんですね。
私は1人ひとりにコミットしてきたつもりでしたが、長所をみて過ごしてきたかはわかりません。
お客様のニーズに沿うことを説いたり、
仕事の基礎を叩き込むことばかりでした。
ただ、彼らの心にタネは蒔いたつもり。
あとは、彼らのチカラを信じるしかありません。
図らずも、今回病を背負ってみて、
「完治するまでゆっくり休んでください。下の子たちが成長するいいチャンスです」と上司に言われました。
「待つ」の意味が
少し分かったような気もしました。
人を信じるということは、
時に「待つ」ことが必要。
そういうことなのではないかと。
ランディの本を読み返して、
ふと現実の受け止め方が、
人生を左右するのではないかと感じました。
47歳でこの世を去ったランディ。
若すぎる死でした。
私ももし同じ歳で、死ぬとしたら
あと10年も無い。
何がしたいだろうか。
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正しく生きると人生の歯車が回って、
夢は実現する。
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私がこの本に出会ったころ、
歯車が回りはじめる直前でした。
あのころは夢をたくさん描いて、
トライ&エラー、必死でした。
その後、いくつかの、夢は叶いました。
今回は、この本をはじめ、
なぜか10年前くらいに起きた出来事を
思い出す傷病休暇となりました。
なんか意味があるんだろうな〜。
まだ、叶えていない夢を追っていく直前。
ジャンプする前に、
しゃがんでるみたいな今なんだ、
って捉えていけるように。
そう思える時間を今回10日の療養の中で
与えられたように感じました。
今年7月にもNHKでランディの最後の授業は放送があったみたいなのですが、YouTubeにたくさん動画が上がっていますので、是非観てみて下さい。
余命半年のランディのポジティブさ。
余計に心に刺さります。
どんな人にも死は訪れます。
あとはどう生きるかだけ。
ハンカチの準備忘れずにご覧下さい。