Pseudologia fantastica | iDEOLœGY

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愛ヲコメテ、中指ヲタテテ……

Pseudologia fantastica

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虚言癖は嘘を吐く


たとえ話の前後の辻褄が合わなくとも嘘を吐く


矛盾などどうでも良い


それがバレなければ良いのだ


己の嘘に同調しない者は敵である


上っ面の人情論・無言の圧力により首を縦に振らせる


それにより「多くの者が同調した」と見なす


そして何人かが同調したと感じたら


己の頭の中でもそれが「事実」とすり替わる


たとえ明らかにそれが支離滅裂であったとしても


仮に話が支離滅裂である事を指摘した所で無駄


己の矛盾が理解出来ない


いや正確には理解を拒む


己の矛盾と向き合うのが虚言癖にとって一番の苦痛だからだ


虚言癖にとっては己を「支離滅裂」と見抜いてしまう者こそが支離滅裂なのである


その理由も根拠もない


それが都合良いからそうなのだ


矛盾などどうでも良い


バレなければそれが「真実」


仮にバレてもバレた事を認識出来ない


いや正確には認識したくないのだ


己の嘘がバレていると思うと堪えられない


正体がバレていると考えると堪えきれない


妄想の中で産み出された「偽りの自分」にしがみ付いていたい


根本的に物事の道理が解らない訳ではない


自分と同じ様な者を見た時には「そんなのすぐバレるだろ」と気付く


しかしいざ自分が嘘を吐く側になると思考が幼児化してしまう


己の幼稚なプライドを護りたい一心で何も見えなくなってしまうのだ


「批難されるべき自分」「怒られるべき自分」を理解出来ない


いや正確には理解は出来ても受け入れる事が出来ない


嘘を吐いた事・迷惑を掛けた事を反省し鑑みる精神の強さがないのだ


それまでの人生で養われて来なかったのだ


それは幼少期の親による過保護もしくは過干渉に起因する


だからこそ嘘を吐いた事を誤魔化す為にまた嘘を吐く


「受け入れる」強さがなく「反省する」選択肢に辿り着く事が出来ない


だから延々と同じ事を繰り返す


嘘を嘘で塗り固める


それを何年も何年も何年も繰り返し


気付けばただ「真実」に怯えていた


年齢だけが大人の幼児となっていた


だから


そんな惨めな「真実」から目を背ける為


虚言癖は今日も嘘を吐く



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