桜木中学校に入学して1ヶ月が過ぎた。
そんなわけで私にも友達ができ、楽しい日々を送っている。


「紗枝子ー!」
「由稀ちゃん、どうしたの?」


彼女は河瀬由稀ちゃん。
同じクラスで、同じ部活に入部した一番仲良くしてる友達。
由稀ちゃんはとてもサバサバしていて、頼りになる存在。
私とは性格が真逆なのだ。


「どうしたのって、次美術室だよ。早く行かないとっ!」
「あ、そうだったね。今準備するから待ってて;;」




美術。私は週に2時間のこの時間が好きだった。
その理由は……


「よぉ。遅かったな。」
「和田君!うん、うっかり忘れてて。」
「うっかりって…まぁ、秋原らしいけどな。」
「何よその言い方ぁ!」


このやり取りが好きで。
特別教室での授業は、席順が出席番号順でないから
こうして、彼の隣りに座ることができるから。
あの入学式の日から、和田君に何かを感じていた。
今の私はこれが恋愛感情なのだと気づいていなかった。
ただ、和田君と話すその時間が心地よかった。
それだけなのだ。


「そういえばさー、和田君って部活何に入ったの?」
「陸上。」
「走るの好きなの?」
「陸上っつっても走るだけじゃねーし。単純思考だな。」
「単純思考って…失礼なっ!」
「ぷっ…ははははは。」
「笑わないでよぉ。」
「悪ぃ。で、お前は?」
「私?私はバスケ。似合わないとか言わないでよ。」
「自分でわかってんじゃん。」
「和田君ってひどいよねー。」
「ま、頑張れよ。」


和田君はちょっと、言い方キツイとこもあるけど
本気で言ってるわけじゃないことは私にもわかる。
そんなところが、他の男子と違うのかな。




to be continud...