いや~。。


わたしは


「男の人の女遊びは、

 本物の浮気でなければいい!」と思っていた。



夜の街に関しては


「たぶん、行ってるだろうけど別にかまわないよ。

 だって、男だしウキウキ


っていうスタンスだったのよね。



それが先日、
女の子の手書き名刺が

2枚ほど出てきてしまったという...



そしてそれが

単なるキャバクラレベルのものでなかったという...



まぁ、

そんな感じのことがありまして...



下ネタではなくて、

そこそこ真剣な話なので、ご覧頂けると幸いです。





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名刺を見つけた時はね、

そんなに動揺しなかったの。


「クリーニングに出しておいて」


と言われて預かったスーツのズボン。


ポケットに何か入っているような感じがしたから

それだけ出してクリーニングへ...なんて思っていたら、

ポケットから出てきたのよ。


「ゆり」


と書かれたお店の名刺には

彼女のドコモのアドレスも

キッタナイ字で書かれていた。





でもね、

まぁ、これくらい付き合いでも行くだろうし、

そんなに気にはならなかった。


メールでもやってんのかな?っていうのは

なんとなく引っかかったけど、その程度。

でもまぁ、問題は2枚目よ。





これまた、なんとも無防備に

家の廊下にペロン~って落っこちていた。


「なんで一日に2枚も発見しないといけないんだよ!」って思いながら拾い上げてみてみると、

これまた女の子の名前が手書きで書かれていた。


指名でもしてるんだろうね。


多くの女性がそうであるように、


「行ってもいいけど、行ったことだけは隠してほしい!」


このときのわたしの感情と言えばそんなもんだった。





でもさ...?


いまどきスマホなんてものがあるもんだから、

そのお店を調べたのよね。


そしたらまぁ...

ふつうのキャバクラレベルのものではなくて

ちょっと気持ち悪さが増すような内容だったの。


それを見て思ったわ。


「おえ・・・!フラフラ・・・


ってね。

許せないっていうんじゃなくて、単純に気持ち悪かった。

彼がそこで何をやっているのか...残念ながらありありと想像することができてしまったから。





彼が帰ってきても、

怒るつもりはなかった。

ただ、釘を刺しておきたかった。


「行ってもいけど、バレナイようにしてよ!」


ということを。


怒るつもりはなかったのに

なんとなくしゃべっている間にムカついてきて、

どう考えても怒ってるとしか見えないような口調で話すワタシと、ただただ謝るしかない我がオット。





「もう電気消して」


そう言って、部屋が暗くなったとたん、

わたしの目からは涙がこぼれ出た。



いったん出てしまったら、もう最後。

我慢できないくらいワンワンワンワン泣けてきた。



わたし、

このときに気づいたんだ。



「風俗くらいで

 ギャーギャー騒ぐ女でいたくない」とか

「妻たるもの、どっしり構えていたい」とか。


そんなものを頭で考えて

理想どうりの妻を演じようとしていただけで、

ホントは泣きたいくらい悲しかったんだなって。


それを我慢して、

「行ったっていいのよ」なんてカッコつけたりしてさ。


ホントは行ってほしくないし

それがすっごい悲しいことなのに、

その悲しいという気持ちを見ないフリして何ともない女を演じようとしていた。


その証拠に電気を消したとたんに

泣けてきた。


あのときのわたしが、本当のわたしだったんだな、って…今ならそんなふうに思えるの。





オットに向かって

わめき散らしてモノでも投げて。

ワンワン泣き叫べたらどんなに良かっただろう。


何でもないフリなんてすることなく

無邪気に八つ当たりができたらどんなに良かっただろう。


ホントは抱きしめてほしかった。


触らないでよ!って怒るわたしの手を振りほどいて、わたしの怒りも悲しみもみじめさも、そんなものがどこかに吹っ飛んでしまうほど、強く抱きしてくれたら気持ちなんて落ち着くはずなのに。


ただ謝るだけのオットがものすごく遠くに感じてさ...

ホントはすごく、つらかった。





朝起きて、

あいかわらずハレモノに触れるうようにしか

接してこない彼。


「行ってくるね」


という言葉を

わたしはベッドの中で彼の目も見ず聞いたけど、


バタン!と閉まるドアの音を聞いた後、わたしがどれだけ泣いたか、彼に伝わることはないだろう。


怒っているわけじゃないんだもん。

ただただ悲しくて寂しいだけなんだもん。


そこを誤解しないでほしいのに。

悲しいけれど、彼にはぜったい伝わらない。






わたしは今回のことでよ~くわかったの。


いかに自分の気持ちを無視して

「こうあったほうがいい」と頭で思っている女性を演じているだけかということが。。



これって、今回のことに限らずだと思う。


こんな妻でいるとカッコイイ

こんな人でいれば嫌われない

こうしていれば会社で評価されるって...


頭で考えた人物が独り歩きして、

自分の心がどんどん置き去りにされていく…


そうして頭と心が分離する…

なんとなく理解しているつもりだったけど今回のことでよ~くわかったわ。


↑こうして物事をプラスにとらえようとしてしまうところも、ホントは良くないんだろうけどね。





みんなは感情をぶつけられますか?

本当の自分を置き去りにするなんてことはなく、

心に素直に...生きたいね*



nina*