日々の訪問の中で、

小児訪問看護の割合が比較的大きいのですが

 

管理者なので、

担当者会議から初回訪問、契約など

訪問看護のスタートに立ち会うことも多いです

 

「どうしても自宅に帰りたい」

「タクシーを呼んでくれ」

と切に自宅に帰りたいと願われていた患者さんのお話です

 

医療的な処置がまだまだ多い方で

高齢の奥様と二人暮らしでは在宅療養を継続できないと

その方の希望を叶えられずにいたのですが

今回、医師、看護師、訪問入浴、介護士、

訪問入浴、ケアマネージャーなど

チームを組んで退院の調整を図ってきました

 

今日はその初日。

わたしは介護タクシーの到着時刻前に

自宅でスタンバイ

輸液ポンプ、吸引器、酸素、、、

様々な機器をセッティングし作動確認

 

介護タクシーのワンボックスが止まる音がし

ストレッチャーで運ばれてこられた〇さんに

「おかえりなさい」と声をかけました

 

訪問看護の仕事をやっていて私はこの瞬間が好きです

逆に自宅から救急車などで運ばれて行かれる時に立ち会うと

胸が押しつぶされそうになります

 

自室に入り一通り処置が済むと

「背広を出して」と言われました

 

昔校長先生をされていたその方らしい言葉でした

 

「背広はクリーニングに出してありますから」

「背広来て出かけられるようがんばりましょうね」

と言われた奥さん

 

これから毎日午前午後の訪問看護、

訪問介護と週1回の訪問入浴、、リハビリ、、、

 

事業所の垣根を超え、職種を超え

この方の背広を着る日を想像しながらの訪問看護が始まります