みなさんＧＷはいかがお過ごしだったでしょうか？

帰省し親御さんに会いに行かれた方も多いのではないでしょうか？

わたしの生まれは福岡です。

残念なことに父も母も他界しています。

とはいえ会いたい友人や兄弟・親戚がたくさんいる故郷です。

高校卒業して上京し進学しそのまま東京に就職し群馬にお嫁に来ました。

その間父が亡くなり、母が病気になり・・・いろいろなことがありました。

大切な人がいる、手を貸してほしい人がいるのに「遠い」という理由だけで私は結局なにも父にも母にもできませんでした。

ここからは言い訳になります。

わたしが看護師になったときは（約20年前）は「地域」だの「在宅」だの・・そんな言葉はありませんでした。それからしばらくして「在宅医療」「訪問診療」「地域包括」なんて言葉が生まれました。

当時私はＮＩＣＵやＩＣＵで働くのが第一線と思っていて、慢性期の看護や介護などに対して斜めに見ていたところがあります。

なぜ上記の父や母に何も私ができなかったかというと

理由は「知らなかった」からです。

受けられるサービスも、わたしが今やっている訪問看護のことも。

何にも知らなかったし知ろうともしないで、ただただ胸を痛めていました。

そして今、わたしは訪問看護をしています。

自分がやっているからではなく訪問看護師はスペシャリストだと思っています。

制度上の事、他職種との連携、そしてなにより対象を身体面のみならず生活面や家族面の他方からとらえる専門的なスキルと何より人間性が必要な仕事だと思っています。

「だいたい訪問看護の事、もうみんな知っていますよ」なんてスタッフに言われることもあります。

確かに一昔前に比べ認知度は上がってきたと思います。

だけど当時の私のように知らないでもがいている人たちがたくさんいるように思うのです。

表面的な切り口ではなく、潜在的な希望や要望にも耳を傾け看護の底力を見せつけたいと思うのです。

みなさんは親孝行していますか？