まえがき
この記事は映画ドラクエの
「オチがクソ」
以外の感想を求める人へ向けて8月5日夜の上映を見てから8月6日午前3時現在まで怒りで震えが止まらないスーパーハイテンションな筆者がこの作品がどれほどドラクエファンにとって有害かを怒りのままに書き連ねるものとなっている。変なところがあっても怒りと酒のせいにしてほしい。
※当然のごとく映画ドラクエのネタバレを含みます、というかそれしかねえ。
1・オチは言うほどクソではないのではないか説
まえがきでこんな発言をした舌の根も乾かぬうちにこんな話で申し訳ないが、この映画のクソな部分としてよく話題に上がるのがこのオチがクソということだが本当にそうなのだろうか?これ以外のオチの方が悲惨ではなかろうか?
この作品だとミルドラースは天才プログラマの作ったウイルスで、主人公はVRのDQ5をプレイしている人間である。
しかし、仮にそうではなくこの主人公があの傑作「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」の主人公だと仮定しよう。そうするとどうだろうか?
フローラ相手にまごまごしながら求婚したり、スラりん相手に「スライムのお供なんかいらねえよw」(正確なセリフ忘れました)なんて言葉を発するあのアホ面が、SFCの説明書で格好良い見た目をしていた、厳しい少年時代を生き抜いて青年時代には優しい目をしていると周囲の人に言われるようなドラゴンクエスト5の伝説の魔物使いということになるがそれで良いのだろうか?そのほうが思い出を壊されるのではなかろうか?(ここまで来ると今更だが)そう考えるとこれが一番マシなオチだったのではないだろうか。筆者個人としては上映中5の主人公らしからぬ仕草や発言にイライラしていたのでこのオチはある程度納得はいった。(クレジットでウイルスがミルドラースと表記されていたのは絶対に許さないが)
ただ、公開初日にミルドラースとの決戦を楽しみにして劇場に赴いた勇者たちに関しては事情が変わってくる。おそらくであるが彼らは作中の目玉であろう大魔王ミルドラースとの決戦を楽しみにしていたら盛大な肩透かしを食らった挙げ句、「ゲームなんてwww現実見ろよwww」などという意味不明なやつが現れたのである。(fa○e EX○RAみたいだあ・・・)こういった経緯があって、先陣を切った勇者たちの感想が「オチがクソ」になったのではないかと思われる。ネタバレという予防接種を受けている第二陣以降はそれ以外のクソ要素に目を向けてほしい。
2・では何がクソなのか
本題である。では何がクソで筆者はSHTになっているのだろうか?原因は2つある。1つ目は「ドラゴンクエスト5としての完成度の低さ」もう一つは「クソとファンサービスの相乗効果」である。この章では1つ目について説明していく。
ドラゴンクエスト5としての完成度の低さについてだが、この映画はドラゴンクエスト5をもとに作られている。であるならば映画を視聴する人は当然のごとくドラゴンクエスト5のあんなシーンやこんなシーンを映像化されることを期待しながら行く。しかし、この映画はそれらを
当然のごとく踏みにじっていく。
まず開幕の字幕。なんとFC版の字幕なのである。何度も言うが、この作品は1992年9月27日発売のSFC用ソフト「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」をもとに作られている。まあこれだけであれば細かい、と思うかもしれないが要は積み重ねである。少年時代は「ぬわーーっっ!!」があるだけでほぼほぼ全カットなので安心・・・かと思いきやなんと「設定がリメイク版準拠」なのである。(一応プレイ画面にそれらしき映像はある)ということは「フローラと主人公が旧知の仲」なのである。フローラに「あなた、リュカなのね!」と言われたシーンはSFC版しかプレイしていないおじさま勇者もびっくりである。(そのシーンの際、周囲の反応を確認したが首を傾げていた方が何人かいらっしゃった。)そして奴隷時代。なんと驚くべきことにマリアとマリアの兄ヨシュアが存在しないのだ!
5に強い思い入れはなかった筆者も天空城のヨシュアの手紙が印象に残っていたので尺的にマリア出せないのは仕方ないかと思いつつも少々残念な気持ちになった。だがそんなものは序の口。序盤をカットした影響でなんとあの超重要アイテム、「ビアンカのリボン」が存在しないのだ!ビアンカのリボンをキラーパンサーに使用するシーンは2016年7月24日から渋谷ヒカリエで開催されていた「ドラゴンクエストミュージアム」の天空のジオラマギャラリーでも「ぬわーーっっ!!」と同レベルの名シーンとしてジオラマが展示されていたのである。では、ゲレゲレはどうやって仲間になったのか。いきなり仲間になる。いやほんとマジで。なんの脈絡もなく主人公が「ゲレゲレ!」と呼びかけた際は5に思い入れのない筆者も怒りを覚えた。他にもドラゴンオーブを落としたとほざくマスタードラゴンに「坊や お父さんを 大切にしてあげるんだよ」のセリフを言わない主人公、5に登場しないバーサーカーの存在、青年時代なのに妖精が見える主人公、そして一撃で葬られるジャミとゴンズ等細かいものから細かくないものまで様々な原作の思い出を踏みにじってくる。もちろんその中にはフローラとの婚約の条件の変更(リングではなくブオーンを倒す)だったりゴールドオーブがドラゴンオーブに変わっていたりとかなり良い落とし所だなと感じるものもあるのだが全体的にドラクエ5を求めて見に来た勇者たちを裏切るものとなっている。たとえ細かい違和感や肩透かしでも積み重ねればクソになる。この映画のクソな部分はこの違和感と肩透かしの積み重ねではないだろうか。
3・クソとファンサービスの相乗効果
ここでは私が怒りのあまりスーパーハイテンションになるまでに至った2つ目の理由、「クソとファンサービスの相乗効果」について説明していく、のだがその前に、読者の皆様はドラクエ11をプレイしただろうか?あの作品には過去ナンバリングタイトルの曲がふんだんに使われている。過去の曲が流れた際皆様はどう感じただろうか?私個人の勝手な予想だがおおよそ半数程度の勇者は良い、懐かしいと感じたのではないだろうか?(ムドーの城へ向かうは多すぎな気もするが)特にクリア後のセーニャとベロニカのおおぞらをとぶの演奏を聞いた日にはこのゲームをプレイしていて本当に良かったと思ったものだ。と、まあDQ11の過去曲の使用に関しては私個人はかなり好印象だ。ではユア・ストーリーではどうだろうか?私は泣いた。もちろん感動なんか微塵もしていないし、風邪というわけでもない。
ただただ思い出を蹂躙されて泣いていたのだ。
前の章で話したがこの作品はドラクエ5としてはクソだ。そんなクソな作品に別ナンバリングタイトルの曲が使われるとどうなるだろうか?思い出をひどく汚された気分になるのだ。この映画を見ているとき、私は一度目の敢然と立ち向かうが流れるくらいまでは「天空シリーズの音楽を使っているのかな?」程度で済ませていた。しかし、5としての完成度の低さに段々とフラストレーションが溜まって来ると使用した曲を使ったナンバリングタイトルまで汚されている気分になるのだ。私はドラクエ6に関してはランプのまおう、はぐれメタル、キラーマシン2×3を仲間にする程度にはプレイ時間を重ねているし思い入れもある。そして6の曲が映画で流れるたびその思い出をバカにされている気分になってきた。そしてそれは奇蹟のオカリナの音色が聞こえた途端、限界に達したのだ。私はその場で「ふざけんな!!!」と叫びまわりたい気持ちで一杯になった。その後も魔物出現が流れ、二度目の敢然と立ち向かうが流れたとき、怒りを通り越し「もう、思い出を汚さないでくれ」という気持ちで一杯になり涙が流れてきた。映画で泣いたのは初めてだが、こんな形で初めて泣くなど心底不快な気分である。DQ3~6、8に思い入れがある勇者は「5に思い入れないから平気っしょwww」みたいな気持ちで行くと手痛い反撃を喰らうことになる。
とこのように同じ過去曲を使用してファンサービスを行う(ユアストーリーにそんな気があったかすら定かではないが)という行為もそもそもの作品自体のクオリティがクソだとそれはファンサービスではなくただの煽りになるのだ。-に+を掛けても-が大きくなるだけである。これが2つ目の理由である「クソとファンサービスの相乗効果」である。
4・実写版デビルマンについて
私は実写版デビルマンどころかデビルマンについての知識が「あーくまのちから、みにつーけたー」程度しかないためツイッターのTL上で眺めた知識の寄せ集めだが実写版デビルマンは「単純に超低クオリティ」な作品であると認識している。これとユアストーリーを比較してみよう。この作品とともに話題に上がるということはこれは超低クオリティなのか?私はそうは思わない。確かに同じクソ映画なのかもしれないが、少なくともクソのベクトルが違う。ユアストーリーに関しては映像自体が超低クオリティなのかと言われたらこんなモノの肩を持ちたくはないがそれは違うと断言できる。内容はクソだがゲレゲレや戦闘シーンのモーションは良かったし、スライムもとてもかわいかった。(スライムはかわいい)少なくとも映像自体のクオリティは決して低くはない。
では何と比較するべきか。それは、「過去作のファンを蔑ろにするような作品」と比較するべきである。それは「遊戯王ARC-V」であり「けものフレンズ2」である。そう、映画と映画で比べるのではなく同じ方向性のクソと比べるべきなのである。(筆者はけものフレンズ未視聴です。間違えていたら申し訳ないです。)
5・おわりに
この映画を視聴しようと考えている5未プレイの方は映画に行く金と時間を使ってSFCかPS2かDS版、どうしてもというならアプリ版でも良いのでドラゴンクエスト5をプレイしてみることをおすすめする。既プレイの方は間違っても映画館に行かずにあの作品に金を落とさないよう心がけていただきたい。監督絶対許さねえ。