息子は入手と同時に昨年末に読了。
『三体』に匹敵する面白さ!
早く読みなよ〜!
と度々熱く推してくれてました。
面白かったーーー!!!!
カバーをかけて
寝かせていたから
いい具合に忘れていたけれど、
宣伝の帯、
説明過多に思えましたよ。
何も知らないで
読めたほうが嬉しい派なので、
別角度からの感想を。
その1
その2
読後、私は、
連想してこの物語を思い出しました。
『たった一つの冴えたやりかた』
こちらも名作。
少女の初・宇宙一人旅で、ある事件に遭遇します。
その3
登場人物が食べてるブリトーが熱々で美味しそうなこと!
トルティーヤのかわりに
家にあったピタパンで。
本のとおりに
豆ペーストをつくって
ケバブチキンをいれて
熱々にして食べた。
あと、
ピーナツバター・トルティーヤ。
うまくなさそうだけど、うまいんだって。
やめられない
止まらない。
落花生ペーストに
バナナにチョコにナッツ。
ケサディーヤにして、
こんがり焼いた。
とろっとろ。
うましうまし
設定的に
食べて寝る描写が多くて
生活感がある。
だからよけいに親近感をおぼえやすいのかも。
酸素を作り、ジャガイモを育てた
火星のロビンソン・クルーソー。
底抜けにポジティブな姿が強烈。
塩がなくなったとき
精神安定剤をすり潰して、
ジャガイモにまぶして食べていた。
『アルテミス』
月都市版『オーシャンズ11』『スティング』。
犯罪ものだけど
残酷すぎず卑劣でもなくて
仲間とのやりとり、
ちょっとしたくだらなさが
微妙にリアルだった
こちらもドラマ化だか映画化の話がある。
ショートショートの
最後の一言を読むと
アンディ・ウィアーさんは
SF作品をとおして、
善なるものを信じる大切さを
伝えたいのかなぁとふと思う。
作者サイトにあるショートショート。
神との対話。
一番人気の短編らしく、
ファンによって各言語に翻訳され、映像化されています。
ちなみにデビュー作である『火星の人』も自サイトでのオンライン公開から人気に火がついたそう。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は
2022年のヒューゴー賞(SFファン投票)にノミネートされています。
アンディ・ウィアー作品は
初読の面白さもさることながら
じわじわと好感が増してきます。
だから、ノミネートは、わかる気がするなぁ。
・・・あーーー!
やっぱりストーリーに触れた感想を
言いたくなるので、このへんで。
併せて入手していた
『物理学者、SF映画にハマる「時間」と「宇宙」を巡る考察』高水裕一
SF映画のタイムトラベルやワープ、
宇宙空間の設定を
物理学の視点で
さらに面白く楽しめるよう考察された
同人誌みたいな新書。
『オデッセイ』(原作『火星の人』)をはじめ、
『バッグ・トゥ・ザ・フューチャー』
『ターミネーター』
『スターウォーズ』
といった有名なシリーズ、
『TENET』
『インターステラー』
『メッセージ』
そして懐かしの『V』も。
小ネタを入れれば
それなりの数のSF映画が取り上げられています。
「ハマる」と軽めのタイトルなだけに、
名作や王道作品を
網羅しているわけではありません。
物理学から真面目に吟味すると、
矛盾するSF設定はやんわりと触れるにとどめ、科学的な知識で
作品をより楽しめるよう解説してくれています。
ブログ記事を読んでいるような。
踏み込んだ話が少ないので、あくまで入門編。だからこそ間口が広く、作者も楽しみながら書かれたのではないかしら。
子も、鑑賞したことのある作品、興味のある章を拾い読みしていました。
難解といわれるTENETの時間を逆行する仕組みもわかりやすく説明されていました。
こちらは、近未来の地球。
『声をあげます』チョン・セラン
斎藤真理子 訳
面白いし、すこし怖くもあるSF短編集。
ある日突然に世界が変わる。
震災に
世界的な感染症や
止められない戦争が立て続けに起こっていて
事実は小説よりも奇なりの日々に
現実がSFの架空世界に近似してきていると
思うのは私だけではないと思う。
そうはいっても、
チョン・セランさんの設定は
結構無茶があって
自分の声が、ある人々には殺人祈念を起こさせるとして収監される『声をあげます』
巨大ミミズが出現して都心を掘り返し始める『リセット』
認知症の薬が、社会構造まで変えてしまう『小さな空色の錠剤』
原因もわからず、愛する人々がゾンビになる世界『メダリストのゾンビ時代』
などなど。
ありえないでしょう?
星新一のショートショートような
不思議な設定、
淡々と状況が語られるうちに、
今の自分達の日常が壊れても
仕方ないなと
だんだんに納得させられてくる。
多分、そこに
環境破壊や種の絶滅とか、
感染症とか、
現代文明、市民社会の加害性や閉塞感
違和感を感じてきたことの帰結が
描かれているから
物語の舞台となる
地球の近未来からみると
野蛮な20、21世紀の便利さを
享受していることに
後ろめたさをかんじる。
同時に、
物語のなかの
かすかな希望と
楽観的にも思える
こつこつとした格闘を読んでいると
今できることをやろうと、
前向きな力を持とうという気にもなる。
SDGsに関心がある方には
興味ぶかく読めるSF短編集かもしれません。
金原ひとみさんの書評、うなります。
チョン・セランさんのあとがきの抜粋
23世紀の人たちを怒らせるのではないかと思うと私は恐ろしい。今の私たちが19世紀や20世紀の暴力にむかついているのと同じように。
文明が道を誤るのをやきもきしながら警戒するのは、SF作家の職業病かもしれないが、この、正常ではない、腹立たしい豊かさは最悪の結果に終わってしまうだろうと思う。
未来の人々に警戒されずにすむ方向へ軌道修正できたらいいのに。
略
世界はのろのろとでも、さらに多くの存在を尊厳と尊重の枠組みの中に含める方向へ進むだろうと信じている。遅すぎなければいいと思っている。
アンディ・ウィアーさんの作品も
チョン・セランさんの作品も
SFの面白さをめいいっぱいに楽しんで、
ぐるっと回り道して、
ふと、
今の素の自分のずるさや臆病さを
鏡の中にみつけて
ドキッとするような、
自然な気づきをくれるように
思います。
今回も好きなことを書き散らかしてしまいました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうごさいます。
おまけ
ご存知かもしれないけれど・・
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私はまだ登録していないけれど、
『石の花』が特に気になっています。















