気になる展覧会に行きました









坂本龍一の
最大規模の個展



巨大スクリーンをつかった
インスタレーションなど
圧巻の展示です


暗闇が効果的で
坂本龍一の音楽も相まって
日常から切り離され
異なる時間軸のなかにいるような
自分が小さな生き物になったような







そこにはいないはずの
演者たちの
気圧されるような存在感








開幕まもなくは
人もまばらで
静かに
作品と向き合えました








天井がみえないほど高い
ハコとしての
現代美術館の奥行きを感じられるのも
隠れた見どころです








絵本100かいだての家シリーズの
メディアアーティスト
岩井俊雄さんの作品は


坂本龍一が蘇ったようで
ファンでない私ですら
涙ぐんでしまった。






霧の彫刻とのコラボレーションは

自分自身も見えないほどの
ホワイトアウト

恐怖心すらわいてきて
否応なしに

自分の内側の感覚に敏感に








感銘を受けて
年明けに再度訪れたら


たいへんな人出で
没入感は半減したけれど
それでも




坂本龍一の思考のなかに
迷い込むような

現代美術の面白さが
体感できる展示の数々は

一見の価値ありです。





ちょうど今週末は
学生無料です
企画二展で
大学生2300円が無料とは
なかなかお得では

寒波で雪が降るなら
霧の彫刻、
すごく寒そうだけど
雪と霧
またとない体験ができそう


ちなみに
3月は18歳未満なら無料
家族連れはこちらもおすすめ

混雑のため
チケットが日時指定に変更になり
撮影時間の制限もあるようで


観覧の際は
更なる変更がないか
HPをチェックしたほうがよさそうです。









上映館が少なくなりました。
生の音には劣るかもしれませんが

坂本龍一の語りもある
オーケストラコンサートもよかったです。



演奏に浸るうち
坂本龍一のタクトが
次第に
呪術のように見えてきました。


映画はもともと上映館が少なく
展覧会も巡回がないのが残念

ドキュメンタリーが制作されて
放映されないかしらと
願ってしまいます。






「読書とは演奏なのだ」

という
坂本龍一のメモに
胸打たれ


没後
いまさらながら
ファンになりました


まだうまくことばにできないけれど
私にとっては
死生観が変わるような
展覧会でした。