Electric Feeeeel

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三個目かよ長いなwwwはい、今回でまとめなくては




ネタバレ注意です








小説と、あと違うバージョンのシナリオ本ちょっと参照しただけの浅はかな知識で見ましたけど、


細かい設定は変わっているにしても、重要なせりふや設定、展開はほとんど変わってませんでした。




観劇後に近くにいた方が話してるの聞いたんですけど、音楽もほとんど、つかさんのままだったそうです。






昭和っていう設定のはずだけど、小ネタはわりと最近のもので。


ていうか、錦織さん演出の舞台デュエットしか見てないけども、錦織さんの笑いのセンスわりと好きだなと思いました。だからこそオダサク見たかった…!!!






重要なせりふといえば。


「アイ子は海が見たいといったんです。涙こらえて言ったんです。肩を震わせ泣いたんです。」


ここ実際に聞いたら胸にぐっときました。








というか、大山金太郎が全体的に切なくて。




アイ子を殺すに至った訳を突き止めるために、アイ子役を水野婦警が演じて、


事件の再現をするんです。




ここでは二人とも九州弁全開で、萌でしたけど。先ほどのデップくんのくだりもここにあるんですけど。


この海のシーン、笑いと切なさとでごちゃごちゃになりました。


舞台全体を通して言えるんですけど、笑いとかっこよさと切なさとのバランスが絶妙で、やるなぁ、と。








さてこの再現シーンについて自分なりの考察。あくまで私の主観です、考えたことについてまとめてみようかと。ボキャ貧なのと浅学なのと曲がった主観は許してください。というかこれ単に私の脳内整理用メモ記事だな。はい。






山口アイ子んは、容貌が美しくない、というか“ブス”、それを気にしていた。しかし、東京で生きていく伝手もなければ、学もない、さらにそんななか母が病床に伏してしまう。仕方なく、体を売る仕事をするがその容貌のためチェンジ担当。しかし、なんとかそれでもお金をかき集め、整形をし、指名もとれるようになり自分の力で金を稼ぐようになった。




大山金太郎は職工として働くが、同じく貧乏であった。彼は一応かっこいい容貌で(これは戸塚さんが演じるうえで書き足されたのでしょうか)、それがまたアイ子に劣等感を抱かせていた。しかし彼は容貌など気にせずに、(実際にアイ子のことをかわいいと思い)接していた。大山金太郎は、アイ子が身を売ってることも知りつつプロポーズする。アイ子に以前の姿に戻って田舎に帰ろうという。




そのままの昔のアイ子が好きな金太郎は、整形し直してもとのアイ子に戻って、と言うんです。金太郎が好きなのは、素朴な以前のアイ子。

ここでお金をかき集めて、どれだけあればアイちゃんを買えるかっていうところも、アイちゃんの手をとって一緒に帰ろうって言うところも。全部全部まっすぐすぎて、胸が痛くなります。まっすぐにアイちゃんのことを好きだから。

ところがアイ子はそんな金太郎を拒む。九州弁全開にし、いつまでも都会に染まろうとはしない。田舎者丸出し。職工。そんな金太郎が恥ずかしいから。都会で生きていく術を覚えたアイ子にとっていつまでも田舎にすがりついている(ように見える)金太郎は受け入れられなかったのだと思う。






金太郎は問う。(地元の相撲大会で金太郎が)「大関になった一番を忘れたか」と。


それにアイ子は、「忘れた」と答える。


それを聞き、金太郎はアイ子の首に手をかけることになるのだった。




なんで殺すまでに至ったのか。


自分の一番の思い出、アイ子を好きになるきっかけを忘れ去られてしまったから。(セリフにもあったけど、)それが金太郎のすべてだったから。ただアイ子がいれば生きていけると思った。生きる活力だった。それさえあれば、アイ子さえいれば…何がなくても生きていける。


その思い出を本人によって捨てられてしまったから。


自分の存在価値がもはやそこにはない。(考えすぎですかね)
どんなにアイちゃんが変わっても、あの思い出、あの出来事さえ忘れてくれなかったら、たぶん殺しはしなかったのだと思います。
でも、木村刑事も言ってましたけど、アイちゃんはそれを分かってて海へ行こう、って言ったんじゃないでしょうか。変わっていく自分を止められない。自分の手で止めることができない。だから、海が見たい、と。うーん、浅はかですね私。






腰ひもでアイ子の首を絞めるシーン、鬼気迫るものがありました。あの表情、あの迫り方…


しかし大山金太郎の純粋で純朴で、なによりアイ子を好きだという一途さ、それがあるから余計に切なくなりました。





この後、木村刑事に足蹴にされ、靴を磨かせるシーンあるんです。


ここ小説読んだとき、なんで?ってなったんですけど。


舞台見てたら、そっか、と思えました。


うまくまとまらないんですけど。どんな状況であれ殺しは最低なことで、その怒りを体現してるのかなと。




ていうか、ここで必死に木村刑事部長に詰め寄って靴を磨き髪を振り乱している大山金太郎が切ないけれど痛々しいけれど、美しかったです。






この舞台の冒頭に「この操作のテーマは愛だ」って木村刑事部長がいうのですけど。


木村刑事と水野婦警、熊田刑事さらには大山金太郎。それぞれがそれぞれの愛を見せてきたな。と思いました。








戸塚さんの演技を生で見るのはなんと初めてだったんですが、


戸塚祥太演じる大山金太郎ではなく、大山金太郎がそのままというかんじで。


演技力があるとか、大山金太郎が戸塚さんに似てるとかどうこうではなく、


あのステージの上であの瞬間たしかに大山金太郎が存在してる、そんな舞台でした。




そして大山金太郎素敵でした、すごく。








なんかいろいろ抜けてる部分あるし、いろいろ勝手に解釈したりしてます、すいません。話の内容とか実際に小説とか舞台見ていただければわかるかなー。というか、これまとめるの難しい。


大山金太郎がとても素敵で、かっこよかったです。



はぁ、薄っぺらい感想しかかけない自分が情けない。






とにかく、熱海殺人事件、とても面白かったです!!